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チュバシ語 チュバシごChuvash language

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

チュバシ語
チュバシご
Chuvash language

チュワシ語ともいう。ロシアチュバシ共和国を中心に,ボルガ川中流域に行われている言語方言差の大きくないチュルク諸語のなかで,ほかから著しく遠い関係にあり,その分類,位置づけにも諸説がある。すでに死語となったボルガ=ブルガル語と関係が深く,それの子孫であるという説もあり,また,それと近いが別語の,フン人の話していたアルタイ系の言語の子孫であるとの説もある。ウラル語族フィン=ウゴル語派との影響関係が強い。話し手は約 145万人。ロシア文字を使用。

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世界大百科事典 第2版の解説

チュバシご【チュバシ語 Chuvash】

チュバシ族の母語。ロシア連邦内に住むチュバシ族(184万2300人。1989)の81.7%が母語としている。チュバシ共和国とその隣接地域に分布する。チュバシ族の約50%がこの共和国内に住み,同国の68.4%の人口を占める。教育も印刷もチュバシ語で行われる。言語の系統としてはチュルク諸語に属する。チュルク諸語を方言で分けるときにチュバシ語とそれ以外とに二分されるほど,他のチュルク諸方言と地理的にも文化的にも離れている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

チュバシ語
ちゅばしご

アルタイ語族のなかのチュルク語の一方言。チュワシ語ともいう。ロシア連邦、チュバシア共和国および周辺で話され、ボルガ川上流地域のウィルヤル方言と下流地域のアナトリ方言に大別される。相互に話の通じやすい他のチュルク諸語と異なり、他のチュルク諸族からもっとも早く分離し、宗教的にも他の諸族から隔絶されていたため、チュバシ語には独特の要素が多く、話し手は他のチュルク諸語の話者と相互理解ができない。たとえば、チュルク語にR方言(tahhar_《9》)とZ方言(toquz_《9》)とあるなかで、チュバシ語のみが前者に属する。また、たとえば複数を表す接辞の形態も、つき方も、他の方言と異なり、「私の馬(複数)」はat-lar-mではなく、ut-m-sem(馬‐私の‐複数)である。[綾部裕子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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