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ツノトンボ Hybris subjacens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ツノトンボ
Hybris subjacens

脈翅目ツノトンボ科。体長 35mm,前翅長 30mm内外。体は赤褐色で,頭部,胸部に同色の毛が密生する。胸背から腹背へ幅広い黄色の縦条があり,また胸側には黄色の幅広い斜条がある。腹側部は黒色。翅は透明で細長く,多くの脈があり,後翅は前翅よりやや短くて狭い。触角は非常に長く,先端は急に太まり,扁平。成虫は夏に出現し,草原にみられる。本州,四国,九州,朝鮮,台湾,中国に分布する。なおツノトンボ科 Ascalaphidaeは,日本に4種を産し,一見トンボ目のものに似るが,分類学的には脈翅目ウスバカゲロウ上科に属する。 (→脈翅類 )  

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百科事典マイペディアの解説

ツノトンボ

脈翅(みやくし)類ツノトンボ科の昆虫の1種。開張75mm内外,暗褐色黄褐色斑紋がある。長い触角は先端が太く,一見チョウに似る。北海道以外の日本各地,朝鮮,中国,台湾に分布。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ツノトンボ
つのとんぼ / 角蜻蛉
[学]Hybris subjacens

昆虫綱脈翅(みゃくし)目ツノトンボ科に属する昆虫。4枚の透明なはねは一見トンボのはねを思わせ、触角はたいへん長く、先端が膨らんで、ちょうどチョウの触角のようにみえる。体長35ミリメートル内外、前翅長30ミリメートル内外。体は細長く黒ないし黒褐色で、背部は縦に黄褐色の条(すじ)が走る。胸側にも黄色の斜条がある。はねは透明、前縁端部に縁紋がある。雄は腹端には太い2本の内曲した付属物をもつ。成虫は初夏より初秋までみられ、乾燥した草原に普通にすむ。昼間、カなどの小昆虫を捕食するが、飛び方はあまり速くない。幼虫は草上で、ほかの昆虫を捕食する。本州、四国、九州、および朝鮮半島、中国、台湾に分布する。
 ツノトンボ科Ascalaphidaeの昆虫は温帯から熱帯にかけて多いが、世界各地に分布し、200種以上が知られている。日本では前記の種のほかキバネツノトンボAscalaphus ramburiなど4種が知られている。いずれも前記の種に似た体形をもち、幼虫はアリジゴク型、肉食性で草の根際などにいる。なお、ツノトンボ科はウスバカゲロウ上科に含まれ、ウスバカゲロウ類が近縁群である。[山崎柄根]

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