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トンボ類(読み)トンボるい(英語表記)Odonata; dragonfly; damselfly

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トンボ類
トンボるい
Odonata; dragonfly; damselfly

トンボ目に属する昆虫の総称。狭義ではトンボ科 Libellulidaeに属するものの総称。トンボ目の昆虫では体は細長く,頭部は大きいが大部分が大きな複眼で占められている。単眼は3個。触角は刺毛状で小さい。口器はよく発達した咀嚼口で大顎は強大である。頭部は細い頸部で前胸に結合し,自由に動かすことができる。前胸は非常に小さい。中胸と後胸は融合し,翅胸部と呼ばれ,それぞれ前側板と後側板に分れる。2対のは発達して長く,前後翅がほぼ同長である。翅は膜質で網状の翅脈があり,前縁中央部に結節と呼ばれる縦脈の結合部があり,先端近くには縁紋がある。腹部は細長く,10節から成る。雄の生殖口は腹部第9節下面に開口するが,第2,3節下面に交尾器副生殖器と呼ばれる特有の構造があり,雄は交尾に先立って精子をみずからここに移し,雌の交尾器はこの部分と結合して精子を受取る。雌の生殖口は第8~9節間にあり,後方に突出して産卵管または生殖弁を形づくる。腹端には1対の上付属器があり,雄はこの付属器で雌の前胸または頭部をつかんで連結して交尾する。不完全変態し,幼虫は水生でやごと呼ばれる。トンボ目はイトトンボ亜目,ムカシトンボ亜目,トンボ亜目に分けられ,イトトンボ亜目には前後翅がほぼ同形のイトトンボカワトンボの類が属する。ムカシトンボ亜目にはムカシトンボを含み,トンボ亜目は前後翅が異形のサナエトンボヤンマムカシヤンマ,トンボ諸科などを含む。なおトンボ科のものは,左右の複眼が一線をもって接すること,前後翅の三角室の形がまったく異なることなどの特徴をもち,シオカラトンボナツアカネなどを含む。 (→昆虫類 )  

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