デファクトスタンダード(読み)デファクトスタンダード(その他表記)de facto standard

デジタル大辞泉 「デファクトスタンダード」の意味・読み・例文・類語

デファクト‐スタンダード(de facto standard)

《de factoはラテン語で「事実上の」の意》ISOJISなどの規格制定機関の認定によるのではなく、市場競争を勝ち抜くことによってその業界標準とみなされている規格。事実上の標準。業界標準ディファクトスタンダード。→デジュールスタンダード

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IT用語がわかる辞典 「デファクトスタンダード」の解説

デファクトスタンダード【de facto standard】

事実上の標準。国際機関や業界の標準化団体により公的に承認された標準ではなく、市場実勢や評価により標準として広く普及している規格や製品。パソコン向けのオペレーティングシステムWindowsインターネット通信規約であるTCP/IPQWERTY配列キーボードなどがある。◇「de facto」はラテン語で「事実上の」の意。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デファクトスタンダード」の意味・わかりやすい解説

デファクト・スタンダード
de facto standard

市場競争を通して決められる事実上の業界標準をいう。国際標準化機構 (ISO) や日本工業規格 (JIS) など,政府や公的機関によって制定される公的標準に対する呼び方。従来の公的標準は制定に時間がかかりすぎ,現代技術革新スピードについていけない。そこでパソコンや情報機器の業界では互換性の高い機種を業界標準とし,それを普及させることで結果的に公的標準に認定されるという経過をたどることになる。コンピュータの基本ソフト「ウィンドウズ」や次世代光ディスクの DVDなどがその典型である。業界支配をもたらすデファクト・スタンダードとなるためには,技術力だけでなく企業戦略としての政治力も重要になっている。

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世界大百科事典(旧版)内のデファクトスタンダードの言及

【電子情報の国際標準】より

…こうしてその製品の技術仕様が〈事実上〉の標準となることがある。これをデファクト標準(デファクトスタンダード)という。かつて汎用コンピューターが利用の中心であった時代では,その大半のシェアを占めていたIBM社の打ち出す技術仕様がデファクト標準であった。…

※「デファクトスタンダード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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