ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デュプレシ」の意味・わかりやすい解説
デュプレシ
Duplessis, Maurice
[没]1959.9.7. シェファービル
カナダの政治家。ケベック州首相 (在任 1936~39,44~59) 。ラバル大学卒業後,法曹界に入り,次いでケベック州議会に保守党の一員として当選。大企業,腐敗政治に反対する急進政党,ユニオン・ナシオナールを結成してケベックの保守党を吸収し,1936年に州議会で勝利を収めた。第2次世界大戦中一時政権を失い,また晩年には右旋回して攻撃目標であったはずの大企業との癒着が批判されたが,強固なケベック州権主義がケベック州民の支持を得て,死去するまで政権の座にあった。
デュプレシ
Duplessis, Joseph-Siffred
[没]1802.4.1. ベルサイユ
フランスの肖像画家。初め父のギヨームに,次いで P.シュブレーラスに学ぶ。 1774年アカデミー会員。ルイ 14世の宮廷に仕え,フランス革命後ベルサイユの美術館館長となる。ルイ 14世をはじめ B.フランクリンなど,貴族や当時の高名な人々の肖像を多数描いた。
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