デルフィの古代遺跡(読み)デルフィのこだいいせき

世界遺産詳解の解説

デルフィのこだいいせき【デルフィの古代遺跡】

1987年に登録された世界遺産(文化遺産)。デルフィ(デルフォイ、デルポイ)は、ギリシア中部、パルナッソス山麓にあった古代都市国家(ポリス)。紀元前8~前6世紀頃、ここが世界の中心と考えられていたことから、予言の神アポロンを祀る神殿が建設されて、周辺のポリスの信仰を集めた。デルフィのアポロン神殿の巫女によって告げられる託宣(デルフィの神託)は、各ポリスの政策決定にも大きな影響を与えた。ここは託宣をうかがうための巡礼の地であり、さまざまな宗教儀式が行われ、芸術やスポーツ競技の中心ともなった。この古代遺跡は、アテナ・プロナイアの聖地と、アポロンの聖地の2つの地域に分かれている。アポロン神殿は、紀元前650年に建設後、2度の大火に見舞われ、前330年に再建されたドーリス式オーダーの遺跡。このほか5000人を収容できる円形劇場、ピュティア競技場、紀元前390年から約10年の間に建造された円形建造物(トロス)などの遺構がある。◇英名はArchaeological Site of Delphi

出典 講談社世界遺産詳解について 情報