トゥバ

デジタル大辞泉 「トゥバ」の意味・読み・例文・類語

トゥバ(Tïva)

ロシア連邦にある22の共和国の一。モンゴル北西部に接し、トゥバ人が多く住む。首都クズル。かつてはモンゴル・ロシア帝国支配を受けたがロシア革命を機に独立。1944年にソ連に編入され自治共和国に、ソ連崩壊後に共和国となった。トゥヴァ。

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百科事典マイペディア 「トゥバ」の意味・わかりやすい解説

トゥバ

ロシア連邦の一共和国で,モンゴルと国境を接する南シベリアにあり,面積17万km2。主都キジル。人口31万7100人(2010)中,トゥバ人64%,ロシア人32%。トゥバ人はチュルク系民族でモンゴル北西部や新疆北端のアルタイ地方にも住み,ラマ教チベット仏教)が浸透。モンゴル人からはウリヤンハイと呼ばれる。この地域はモンゴル,清朝の支配をへて1911年ロシアに併合され,1921年タンヌ・トゥバ人民共和国として独立。1920年代にモンゴル人民共和国と合同する動きがあったが,1944年ソ連に併合,トゥバ自治州となり,1961年自治共和国に昇格。1991年主権宣言により共和国に移行,伝統文化や仏教復活の運動が盛ん。
→関連項目オルティン・ドーシベリアボグン・ドー

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トゥバ」の意味・わかりやすい解説

トゥバ
とぅば
Тува/Tuva

ロシア連邦中部にあるトゥイバТыва/Tïva共和国の旧称。1921年にタンヌ・トゥバ人民共和国として独立、26年にトゥバ人民共和国に名称を変更し、44年にロシア連邦社会主義共和国に属するトゥバ自治州となった。その後、61年にトゥバ自治ソビエト社会主義共和国に昇格し、91年のソ連崩壊に伴いトゥバ共和国になり、94年に現在のトゥイバ共和国となった。

[上野俊彦]

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