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トライアスロン triathlon

翻訳|triathlon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トライアスロン
triathlon

スイム (水泳) ,バイク (自転車) ,ラン (ランニング) を1日で行ない,3種目の所要合計タイムを競う競技。 1970年代にアメリカで生まれ,1978年アメリカ海兵隊員がハワイのオアフ島で総距離 225.2kmの「アイアンマン (鉄人) レース」を組織した。その後急速に広まり,1989年国際トライアスロン連合 ITUが設立された。 1982年さらなる普及をはかるため,距離の見直しを行ない,ITU主催の主要大会においてはスイム 1.5km,バイク 40km,ラン 10kmと定められた。 2000年シドニー・オリンピック競技大会よりオリンピックの正式競技となった。日本では 1981年に鳥取県皆生温泉で初の大会が開かれ,1985年には宮古島琵琶湖などでもレースが行なわれたことにより広く普及し始めた。複数の運営団体があったが,1994年統一組織である日本トライアスロン連合が設立された。

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知恵蔵の解説

トライアスロン

スイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(ランニング)の3種目を連続して行い、そのタイムを競う競技。鉄人レースともいう。シドニー五輪から正式種目となり、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmを、男女それぞれで行っている。

(吉田章 筑波大学教授 / 2007年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

トライアスロン

決められた距離を水泳(スイム)、自転車(バイク)、マラソン(ラン)で進み、かかった時間の短さを競う。五輪ではスイム1・5キロ、バイク40キロ、ランが10キロ。2000年のシドニー五輪から正式競技になった。

(2016-02-07 朝日新聞 朝刊 地東北・県版スポーツ)

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デジタル大辞泉の解説

トライアスロン(triathlon)

水泳・自転車・マラソンの3種目を1日で行う耐久競技。一般に、遠泳3.9キロ、自転車180.2キロ、マラソン42.195キロを行い、総計の時間を競う。鉄人レース。

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百科事典マイペディアの解説

トライアスロン

1978年にハワイで始まった,水泳(スイム)・自転車(バイク)・ランニング(ラン)の順に3種目を連続して競うレース。トライアスロンということばは,ギリシア語で3を意味する〈トライ〉と,競技を意味する〈アスロン〉の合成語。この競技の発祥は1970年代の米国。さまざまな集団が,それぞれに自転車とランニング,水泳とランニング,水泳と自転車というぐあいに組み合わせた複合競技から自然発生した。1974年にはカリフォルニア州サン・ディエゴの海岸で水泳,自転車,ランニングを組み合わせた競技が行われ,1978年にはハワイ・オアフ島のワイキキ海岸で行われた。1980年の第3回大会をABCテレビが全米に中継放映したことから,トライアスロンが一躍有名になった。距離は大会ごとに異なり,当初は水泳3.8km,自転車180km,ランニング42.195kmというもので,優勝者でもタイムは8時間を超える過酷なレースだった。1982年には水泳1.5km,自転車40km,ランニング10kmの距離が設定され,多くの大会で主流となった。日本では1981年から始まった。鉄人(アイアンマン)レースとも呼ばれる。1991年には国際トライアスロン連盟が国際競技連盟連合に正式加盟した。オリンピック種目としては,2000年シドニーオリンピックから男女とも実施された。オリンピックでは,競技時間・コース設定などの運営上,ショート・ディスタンス(短距離)で行われる。水泳1.5km・バイク40km・ラン10km,合計51.5kmで,オリンピック・ディスタンスとも呼ばれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

トライアスロン【triathlon】

水泳,自転車,ランニングの3種目を連続して行い,その総合タイムを競う耐久レース。競技はふつう安全上の理由からこの順番で行われる。〈トライアスロン〉という言葉はギリシア語で3を意味する〈トライ〉と,競技を意味する〈アスロン〉から成る合成語。距離は大会ごとに異なり,ハワイ大会は水泳3.9km,自転車180.2km,ランニング42.195kmの計226.295kmもあり,優勝者でも8時間を超える。1980年代以降,レースの距離は多様化しているが,ショートタイプ(水泳1.5km,自転車40km,ランニング10km)の〈ザ・トライアスロン〉(旧称オリンピック・ディスタンス)が世界の主流になりつつある。

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大辞林 第三版の解説

トライアスロン【triathlon】

スイム(水泳)・バイク(自転車)・ラン(ランニング)の三種目を順に行い、所要時間を争う競技。スイム1.5キロメートル、バイク40キロメートル、ラン10キロメートル で行われることが多い。鉄人レース。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トライアスロン
とらいあすろん
triathlon

アメリカで発祥したスポーツで、1人の競技者がスイム(水泳)、バイク(自転車)、ラン(ランニング)の3種目を連続して行いタイムを競う。種目を転換する時間も競技時間に含まれる。「トライアスロン」は造語で、ラテン語で「3」を示す「トライ」と英語で「競技」を示す「アスロン」を組み合わせたもの。
 1970年代前半、カリフォルニアのサン・ディエゴ周辺で、泳ぐ、走るといったいくつかの種目を組み合わせて行う「クロススポーツ」が盛んに行われており、これが起源といわれる。なかでも1974年9月25日に行われた「ミッションベイ・トライアスロン」が「トライアスロン」という名称を使った初めての大会である。しかし、ラン、バイク、スイムの順で行われるなど、現在のスタイルとは大きく異なっていた。
 現在のスタイルの基礎となったのは「アイアンマン」である。ハワイの海兵隊員ジョン・コリンズJohn Collinsらが、1977年2月、三つの種目の競技者のいずれがもっとも偉大であるかという議論となり、その結論を導き出すべく、当時ハワイで行われていた2.4マイルの「ワイキキ・ラフ・ウォーター・スイム」、112マイルのサイクルレース「アラウンド・オアフ」、42.195キロメートルの「ホノルル・マラソン」のそれぞれの距離を1年後に連続して行うと宣言し、「アイアンマン」と名づけた。コリンズは以前にミッションベイ・トライアスロンに参加しており、その体験がアイアンマンを構想する元となったといわれている。翌1978年2月18日、コリンズ自身を含む15名が参加し、オアフ島を舞台に「アイアンマン・ハワイ」が開催された。その後、1980年のアイアンマン・ハワイが全米にテレビ放映され、大きな話題となり一気に全米に広まり、オセアニア、ヨーロッパへと普及していった。
 アイアンマンの競技距離は、キロメートル単位に換算するとスイム3.8キロメートル、バイク180.2キロメートル、ラン42.2キロメートルであるが、1983年に当時の国際トライアスロン連盟が、スイム1.5キロメートル、バイク40キロメートル、ラン10キロメートルの「オリンピック・ディスタンス」を制定した。後にオリンピック種目に採用され、この名称でよばれるようになったが、この距離はより参加しやすく、また競技性も高まり、トップ選手から一般の参加者まで広く人気を博し、現在ではこの距離の大会がもっとも多く開催されている。
 このほか、スイム1.9キロメートル、バイク90.1キロメートル、ラン21.1キロメートルの「アイアンマン70.3」、スイム0.75キロメートル、バイク20キロメートル、ラン5キロメートルの「スプリント・ディスタンス」など、おもに4種類の規格が主流となっている。ただし、これに当てはまらない独自の距離設定で行われる大会も少なくない。開催地の自然条件に合わせた大会開催スタイルもこのスポーツならではのものである。
 日本人のアイアンマン初参加は1981年(昭和56)2月の第4回アイアンマン・ハワイ大会で、8名が参加し、完走した。これが国内のローカル紙で報道されたことがきっかけとなり、8月に参加者のアドバイスを活かし、鳥取県で国内初の「皆生(かいけ)トライアスロン」が開催された。第1回大会は、スイム2.5キロメートル、バイク70キロメートル、ラン25.5キロメートルで行われ、53名(うち女性2名)が完走した。1985年、沖縄県宮古島(みやこじま)で「全日本トライアスロン宮古島大会」が開催され、NHKが断続的ながらテレビ中継したことで、日本でも普及に弾みがついた。
 1989年には国際トライアスロン連合(ITU=International Triathlon Union)が設立され、第1回ITU世界選手権大会がフランスのアビニョンで開催された。さらに、2000年のオリンピック・シドニー大会から正式種目となっているほか、国内では国民体育大会の公開種目になっている。現在、国内では年間280もの大会が開催され、愛好者の人口も30万人を超えている。短い歴史ながら確実に発展を遂げているスポーツである。[白戸太朗]

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世界大百科事典内のトライアスロンの言及

【陸上競技】より

…人類の基本的な動作である走る,跳ぶ,投げるの要素をスポーツ化したもので,独立した多数種目を包含する競技。格闘技のように単に勝敗を争うのではなく,時間や距離などの記録への挑戦も含むところに特徴がある。近代陸上競技発祥の地イギリスやイギリス連邦諸国ではathleticsと称しているが,これがスポーツ,体育一般をさすこともあるため,アメリカ流のtrack and fieldを使うことが多い。ドイツ語のLeichtathletikに相当する。…

【陸上競技】より

…人類の基本的な動作である走る,跳ぶ,投げるの要素をスポーツ化したもので,独立した多数種目を包含する競技。格闘技のように単に勝敗を争うのではなく,時間や距離などの記録への挑戦も含むところに特徴がある。近代陸上競技発祥の地イギリスやイギリス連邦諸国ではathleticsと称しているが,これがスポーツ,体育一般をさすこともあるため,アメリカ流のtrack and fieldを使うことが多い。ドイツ語のLeichtathletikに相当する。…

※「トライアスロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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