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トリパノソーマ症 とりぱのそーましょうTrypanosomiosis

家庭医学館の解説

とりぱのそーましょう【トリパノソーマ症 Trypanosomiosis】

[どんな病気か]
 アフリカトリパノソーマ症睡眠病(すいみんびょう))とアメリカトリパノソーマ症(シャーガス病)に大別されます。
 アフリカトリパノソーマはツエツエバエが人を刺したときに傷口から感染し、アメリカトリパノソーマはサシガメという昆虫に刺されて傷口をかくことで、その糞中(ふんちゅう)にいる原虫(げんちゅう)が傷口から侵入することで感染します。
 また、性交感染、胎盤(たいばん)感染、母乳からの感染もあります。
 流行地はアフリカと中南米にかぎられていますが、旅行者の感染もありますので注意が必要です。
[症状]
 アフリカトリパノソーマ症は、最初の数か月は無症状ですが、その後、高熱と頭痛、関節痛が生じ、肝臓(かんぞう)や脾臓(ひぞう)、リンパ節が腫(は)れます。進行すると眠りがちになり、死亡します。
 アメリカトリパノソーマ症は発熱、眼瞼(がんけん)の腫(は)れ、リンパ節炎(せつえん)で始まり、その後、肝臓や脾臓の腫れや貧血(ひんけつ)が生じます。まれに脳炎や肝炎をおこします。死亡の原因のほとんどは心筋炎(しんきんえん)です。
 診断は、血液検査を行なって、原虫の存在を証明することです。脳脊髄液(のうせきずいえき)、リンパ節穿刺液(せんしえき)などを検査することもあります。血清(けっせい)診断法も行なわれます。
[治療]
 早期に診断して治療することがたいせつです。アフリカトリパノソーマ症には、アンチモンを1~2日の間隔をおいて約3週間注射します。アメリカトリパノソーマ症には、ベンズニダゾールを2か月間内服します。副作用が強いので、量は慎重に決められます。
[予防]
 流行地にでかけるときには、ツエツエバエやサシガメに刺されないように注意します。

出典|小学館家庭医学館について | 情報

世界大百科事典内のトリパノソーマ症の言及

【ツェツェバエ】より

…触角の刺毛は羽状であるが,側枝にも小毛が生ずるのが本科のハエの特徴である。成虫は,雌雄とも吸血し,原虫性疾患であるヒトの睡眠病やウシのナガナ病などトリパノソーマ症を媒介することで有名である。卵胎生で,幼虫は成虫の体内で乳腺milk glandという分泌腺から栄養を補給されて育ち,終齢幼虫で産出される。…

※「トリパノソーマ症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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