デジタル大辞泉 「トロードス山脈」の意味・読み・例文・類語 トロードス‐さんみゃく【トロードス山脈】 《Troodos》キプロス島中央部から西部に広がる山脈。最高峰は標高1952メートルのオリンポス山。山中にはアシヌ教会、聖ニコラオス教会、ポディトゥ教会をはじめ、東ローマ帝国時代に描かれた美しいフレスコ画が残る聖堂や修道院があり、1985年に「トロードス地方の壁画聖堂群」として世界遺産(文化遺産)に登録された。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トロードス山脈」の意味・わかりやすい解説 トロードス山脈トロードスさんみゃくTroödos Mountains キプロス島の中央から南部の山脈。西端のアルナウティ岬から,南東海岸のラルナカに向けて延びる山塊。最高峰は,山脈のほぼ中央にあるオリンポス山 (ヒオニストラ山,1951m) 。西部と南部は狭い海岸地帯へ,北部はメサオリア平野へゆるく傾斜して下降している。浸食された火成岩から成る山塊は,けわしい渓谷で開析され,マツ,イトスギ,カシ,レバノンスギなどの樹木でおおわれたところもある。 12月から3月までは,オリンポス山はじめ山頂は雪でおおわれる。ローマ時代からの銅山があり,クロム,石綿も採取されている。オリンポス山西麓のプロドロモス (標高 1500m) ,南麓のプラトレス (標高 1185m) は,ともに保養地として有名である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報