ドイッセン(英語表記)Deussen, Paul

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドイッセン
Deussen, Paul

[生]1845.1.7. ウェスターワイルド,オーバードラス
[没]1919.7.6. キール
ドイツの哲学者,インド哲学研究家。ニーチェの学友。 1887年ベルリン,89年キールの各大学教授。ショーペンハウアーの影響を受け,西欧思想とインド思想の総合を試みた。 1912年ショーペンハウアー協会を設立。主著『形而上学の基本』 Die Elemente der Metaphysik (1877) ,インド哲学も含めた『哲学史』 Allgemeine Geschichte der Philosophie (7巻,94~1917) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

ドイッセン【Paul Deussen】

1845‐1919
ドイツの哲学者,インド学者。1887年ベルリン大学教授,89年以来キール大学教授。ニーチェの学生時代の友人であり,ニーチェとともに,ペルシア語からの重訳を通じウパニシャッドの哲学に興味をもっていたショーペンハウアーの影響を強く受け,インド哲学の研究に向かう。やがてショーペンハウアーから離れたニーチェとは仲たがいする。インド哲学をドイツに紹介した功績は大きく,また,《ショーペンハウアー全集》の編纂者でもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドイッセン
どいっせん
Paul Deussen
(1845―1919)

ドイツの哲学者、インド哲学者。キール大学哲学科教授。ニーチェとともにギリシア古典を学び、のちカント研究を経て、ショーペンハウアーの「意志」の哲学から大きな影響を受ける。やがて当時勃興(ぼっこう)し始めたインド哲学・文献学研究に生涯を捧(ささ)げて、卓越した諸業績を次々と公刊し、ヨーロッパのインド学研究の基礎を築いた。とくに『ウパニシャッド六十篇(ぺん)』『マハーバーラタの哲学詩』などは、今日も広く読まれる。さらに『一般哲学史』2巻(1894~1917)を完成、この第1巻3部はインド哲学、第2巻3部は西洋哲学の全般にわたり、比較思想を世界で最初に開拓した。[三枝充悳]

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