ドナウ河岸、ブダ城地区及びアンドラーシ通りを含むブダペスト(読み)ドナウかがん、ブダじょうちくおよびアンドラーシどおりをふくむブダペスト

世界遺産詳解 の解説

ドナウかがん、ブダじょうちくおよびアンドラーシどおりをふくむブダペスト【ドナウ河岸、ブダ城地区及びアンドラーシ通りを含むブダペスト】

1987年に登録、2002年に登録内容が変更された世界遺産(文化遺産)で、ハンガリーの首都ブダペストにある。ブダペストはドナウ川を挟んで西側の右岸の丘陵地帯のブダ地区、東側左岸の平地に開けたペスト地区からなる。ブダ地区は古くから独立した都市として発展してきたが、1849年に完成した「くさり橋」と呼ばれるつり橋でペスト地区と結ばれ、1873年にブダ、ペスト、オーブダの3地区が合併した。ブダ地区の丘にはブダ城、歴代王の戴冠式が行われたマーチャーシュ聖堂漁夫の砦などがある。ペスト地区は商業地区として発展し、区内には国会議事堂、聖イシュトヴァーン聖堂や英雄広場などがある。2002年に追加登録されたアンドラーシ通りは、パリのシャンゼリゼ通りを模したプラタナスの並木道で、くさり橋の袂からペスト地区の市民公園まで続く。通りの真下に、建国1000年を記念して1896年に建設されたヨーロッパ最初の地下鉄(2002年追加登録)が走っている。「ドナウの真珠」とも呼ばれる町の美しさや、東西ヨーロッパの狭間で翻弄された栄光と苦難の歴史を刻む建造物の文化的価値が評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はBudapest, including the Banks of the Danube, the Buda Castle Quarter and Andrássy Avenue

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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