ドンキン(その他表記)Bryan Donkin

改訂新版 世界大百科事典 「ドンキン」の意味・わかりやすい解説

ドンキン
Bryan Donkin
生没年:1768-1855

イギリス発明家ノーサンバーランド州の生れ。父親の友人で著名な技術者であったJ・スミートンの影響を受けて技術者となる。初めて実用的な製紙機械をつくることに成功し,1851年のロンドンの第1回万国博覧会で表彰を受けた。そのほか印刷機の改良回転計発明,肉や野菜の密封保存技術の開発などの業績がある。後年は土木学に関心を深め,1818年の土木学会創設に参画し,後に副会長をつとめた。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドンキン」の意味・わかりやすい解説

ドンキン
Donkin, Bryan

[生]1768.3.22. ノーサンバーランド
[没]1858.2.27. ロンドン
イギリスの製紙業者。ケントの製紙業者のもと徒弟となったが,その間にフランスの N.L.ロベールが 1798年に創案した製紙機械を改良,1803年頃最初の実働的なファドリニア製紙機械を完成し,以後 191台を製作した。 13年ある印刷業者と共同で回転印刷機の前身と活字組付け印刷ローラを開発,結局この機械は失敗したが,組付けローラは広く普及した。 15年以降ロンドンで土木技師となり,18年土木学会を創立した。

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世界大百科事典(旧版)内のドンキンの言及

【缶詰】より

…方法はアペールと同様であるが,目的は容器として缶を使用することにあったので,デュランドをブリキ缶使用の開祖としている。しかし最初に缶詰を企業化したのは同じイギリスのドンキンBryan DonkinとホールJohn Hallで,12年にデュランドの特許を使用して史上初の缶詰工場を経営した。この缶詰を24年パリーWilliam Edward Parryが北極探険隊に使用したことは有名である。…

※「ドンキン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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