回転計(読み)かいてんけい

  • tachometer
  • かいてんけい クヮイテン‥

大辞林 第三版の解説

回転運動を測定する計器の総称。回転数を積算測定する回数計と、瞬間の回転速度を測定する回転速度計とに大別される。

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世界大百科事典 第2版の解説

回転は,時間と関係のあるものとないものとに大別される。一般に前者は回転数,あるいは回転速度,角速度などと呼ばれている。単位は1分間の回転の数を,回毎分(rpmrevolution per minute)で示すことが多い。後者は,時間の次元がなく,単に回転,あるいは回転の数という。ふつう,機械的な回転数を測定する計器が回転計である。またこれは,回転速度計あるいはタコメーターtachometerとも呼ばれる場合がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

機械の軸などの回転数または回転の速さを測定する計器の総称。回転の速さを測定するものは回転速度計またはタコメーターともよばれる。回転の速さは本来は角速度として表現される量であるが、工業的には一定時間内の回転数、たとえば毎分回転数(rpm)などで表されることが多いため、回転の速さを測定する計器が普通、回転計とよばれている。
 回転の速さの測定には従来いろいろな方法が用いられているが、古くから多用されているのは、回転の数を数えるための十進歯車機構とそれを一定時間作動させるための計時機構とを組み合わせたもので、ハスラー型回転計が代表的である。携帯用につくられたこの計器には一種のストップウォッチ機構が内蔵されており、対象物の回転軸から計器の軸へ摩擦によって伝達された回転が、押しボタンを操作することによってその後の一定時間(たとえば3秒間)だけ計数用歯車へ伝えられて計数される仕掛けになっている。計器の目盛りは毎分回転数で目盛られており、指針を読み取るだけで毎分回転数の値を知ることができる。
 回転の速さの瞬時値(つまり角速度)を連続的に測定・指示する計器には、角速度をこれに比例した他の扱いやすい物理量、たとえば遠心力、流体の粘性力、電磁誘導による起電力などに変換して測定するものが多い。この種の計器の例としては、機械的な遠心式回転計、流体遠心式回転計、摩擦板式回転計、粘性式回転計、発電機式回転計、渦電流式回転計などがあげられる。
 機械的接触によって対象物から回転を取り出すことができない場合には、ストロボスコープ(所定の周波数で点滅を繰り返す発光装置)が回転速度計として用いられる。ストロボ光源の周波数を調節して対象物の毎秒回転数に一致させると対象物の像が静止して見えるので、このときの周波数を読み取って回転の速さを知ることができる。
 回転の数および速さのいずれをも測定できる装置として、1回転ごとに整数個のパルス信号を発生する回転エンコーダー(角度エンコーダー)が1970年ごろから多く使われるようになった。これは、対象物の回転軸に取り付けた符号板や指標を光電式または電磁式の検出器で読み取る信号発生器である。その出力パルスの数を電子カウンターで数えることによって回転の数を表示し、また、単位時間当りの数を数えることによって回転の速さを表示することができる。[三井清人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 車輪、モーター、機械の軸など回転体の回転速度または回転数を測定する計器の総称。〔工学字彙(1886)〕
③ 回転数を測定する機械。十進法で表示する歯車式ストップウオッチと組み合わせたハスラー回転計など。積算回転計。

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