ドーベルマン(読み)どーべるまん(その他表記)Dobermann

デジタル大辞泉 「ドーベルマン」の意味・読み・例文・類語

ドーベルマン(Doberman)

犬の一品種。ドイツで、ルイス=ドーベルマンによって作出された大形犬。精悍で、毛は短く、黒褐色警察犬軍用犬に用いられる。

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精選版 日本国語大辞典 「ドーベルマン」の意味・読み・例文・類語

ドーベルマン

  1. 〘 名詞 〙 ( 作り出したドイツ人の名 Dobermann Pinschers から ) 犬の一品種。一九世紀末にドイツで作られた。体高七〇センチメートルぐらい。短毛体色は黒褐色または青灰色。尾はふつう短く断尾する。警察犬・軍用犬などに用いられる。ドーベルマン‐ピンシェル。
    1. [初出の実例]「あの精悍なドオベルマンが、しみったれた風に首をすくめ」(出典:禽獣(1933)〈川端康成〉)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドーベルマン」の意味・わかりやすい解説

ドーベルマン
どーべるまん
Dobermann

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。家畜イヌの1品種で、ドイツ原産の作業犬。名は、本犬種の作出者であるドイツのルイス・ドーベルマンに由来する。かつてはドーベルマンピンシャーとよばれた。あらゆる作業に従事できるようにという作業目的で改良されたもので、警察犬、軍用犬、警備犬、護身用番犬などに用いられてきた。短毛で、体形正方形四肢が長く、サラブレッドを思わせるようにスマートである。筋肉の発達はよく、動作は軽快で敏捷(びんしょう)、感覚は鋭敏である。性格は鋭く警戒心に富み、勇猛。かむ力も強い。毛色はブラックエンドタン、もしくはチョコレートエンドタンなどである。尾は子イヌのときに2センチメートルの長さに断尾する。耳も断耳するためいっそう鋭い風貌(ふうぼう)を醸し出すが、断耳はしないこともある。体高は雌61~66センチメートル、雄66~71センチメートル。

増井光子


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小学館の図鑑NEO[新版]動物 「ドーベルマン」の解説

ドーベルマン

種名 / ドーベルマン
解説 / ドーベルマン氏がつくり出した大型犬。勇気があって頭もよく、軍用犬や警察犬、番犬として飼われます。
体重 / 29~41kg
分布 / ドイツ
グループ / 第2グループ(番犬や救助犬などのイメージ

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犬&猫:ペットの品種がわかる事典 「ドーベルマン」の解説

ドーベルマン【Dobermann】

ドイツ原産の大型犬。短毛で黒褐色である。警備犬、警察犬として使用されている。作出者のルイス・ドーベルマンが名前の由来である。JKCでは、第2グループ(使役犬)に分類する。◇ドーベルマン・ピンシャーともいう。

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