ナミノハナ(浪の華)(読み)ナミノハナ(英語表記)Chondrococcus japonicus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナミノハナ(浪の華)」の意味・わかりやすい解説

ナミノハナ(浪の華)
ナミノハナ
Chondrococcus japonicus

紅藻類カクレイト目ナミノハナ科の海藻。潮間帯下部の岩上に生じる。藻体は羽状に分岐して扇状に広がり,互生または対生する。体表に腺細胞があり,生品は松やにのような香りがする。分岐片の幅は2~3mmで,その縁片は鋸歯状である。本州中部の両岸瀬戸内海に分布する。よく似たものにホソバノナミノハナ C. hornemanniがある。これは名のごとく裂片が細く1~2mm幅で鋸歯がない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android