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ニコルソンの浮き秤 ニコルソンのうきばかりNicholson's areometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ニコルソンの浮き秤
ニコルソンのうきばかり
Nicholson's areometer

比重計の1種。図のように浮きの役をする中空円筒Bの上から支柱を立て,その上に上皿Aをつけ,Bの下には物体を入れる小さな容器Cをつける。AとBの間の支柱には標線がついていて,水面がこれに一致するように分銅 (重さ W ) を載せる。次に,この分銅を取り,物体と他の分銅 (重さ W1 ) をAに載せて釣合せると,物体の重さは WW1 であることがわかる。今度は,物体を容器Cに入れて沈め,Aに分銅 (重さ W2 ) を載せて釣合せると,アルキメデスの原理により,W2W1 は物体と同体積の水の重さになるので,(WW1)/(W2W1) が水に対する固体の比重になる。液体の比重を測定する場合には,その液体中と4℃の水中とで浮き秤を釣合せ,そのとき載せた分銅の重さから比重を求める。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ニコルソンの浮き秤
にこるそんのうきばかり

固体試料の空気中における重さと水中における重さを測定し、試料物質の密度を求めるための一種の浮ひょう。硬貨の密度の検査などに用いられる。イギリスの化学者W・ニコルソンの考案(1787)による。ニコルソンの浮き秤には、浮力を発生させるための胴部の下部(水中)および上部(空気中)に試料皿があり、測定の際はまず上部の皿に試料をのせて空気中の重さに相当する沈下量を測り、次に下部の皿に試料をのせた状態で沈下量が等しくなるよう上部の皿に分銅をのせて調節する。分銅の質量が試料と同体積の水の質量であることから試料の体積が知られ、空中における質量との比から密度が求められる。[三井清人]

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