ニュートン力学(読み)ニュートンリキガク(その他表記)Newtonian mechanics

デジタル大辞泉 「ニュートン力学」の意味・読み・例文・類語

ニュートン‐りきがく【ニュートン力学】

ニュートン運動の法則基礎に確立された力学体系。量子力学などに対していう。古典力学

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精選版 日本国語大辞典 「ニュートン力学」の意味・読み・例文・類語

ニュートン‐りきがく【ニュートン力学】

  1. 〘 名詞 〙 ニュートンが運動法則万有引力の法則を確立したことによって作りあげられた力学体系。量子力学や相対性理論に対して、古典力学とも呼ばれる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニュートン力学」の意味・わかりやすい解説

ニュートン力学
ニュートンりきがく
Newtonian mechanics

ニュートン運動の法則に基づいた力学。系に作用する力を既知として系の運動を論じるニュートン形式と,これを数学的に整備・発展させ,系の力学的エネルギーなどを既知として系の運動を論じる解析力学とに大別される。ニュートン力学は,光速度に比べて遅い速度の巨視的物体の運動に対し有効に適用される。光速度に近い高速度の運動に対しては相対論的力学に修正され,また分子原子原子核などの微視的な系に対しては量子力学が適用される。これらの力学に対してニュートン力学は古典力学とも呼ばれる。

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法則の辞典 「ニュートン力学」の解説

ニュートン力学【Newtonian mechanics】

ニュートンの運動の法則*によって記述される力学系をいう.相対論的取扱いとは違って,質量とエネルギーとが独立な力学的性質をもつと見なされる.

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世界大百科事典(旧版)内のニュートン力学の言及

【力学】より

…もっとも,自然現象を,こうして物体(物質)と運動(とその原因としての力)との関係だけで眺めようとする力学的=機械論的自然観は,ニュートンにではなく,むしろデカルトに由来すると考えられる(ニュートンは〈mechanical〉ということばを随所に否定的な価値を与えて使っている)。 しかし,18世紀フランスの啓蒙主義者がニュートンの力学を,デカルト的自然観のなかに受けいれ,その数学的洗練化(ラグランジュの運動方程式など)を図ったことから,天体の運行は月のような例外的な場合を除いてほとんど間然するところなくニュートン力学によって記述できるようになり,天体力学を中心として力学が知識のうえにもつ強大な力は確立されたといってよい。それはまた解析力学と呼ばれる数学的にみごとな形式を備えた体系でもあった。…

※「ニュートン力学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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