出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…もっとも,自然現象を,こうして物体(物質)と運動(とその原因としての力)との関係だけで眺めようとする力学的=機械論的自然観は,ニュートンにではなく,むしろデカルトに由来すると考えられる(ニュートンは〈mechanical〉ということばを随所に否定的な価値を与えて使っている)。 しかし,18世紀フランスの啓蒙主義者がニュートンの力学を,デカルト的自然観のなかに受けいれ,その数学的洗練化(ラグランジュの運動方程式など)を図ったことから,天体の運行は月のような例外的な場合を除いてほとんど間然するところなくニュートン力学によって記述できるようになり,天体力学を中心として力学が知識のうえにもつ強大な力は確立されたといってよい。それはまた解析力学と呼ばれる数学的にみごとな形式を備えた体系でもあった。…
※「ニュートン力学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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