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ハイブリッドキャスト はいぶりっどきゃすと Hybridcast

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知恵蔵2015の解説

ハイブリッドキャスト

テレビ放送にインターネット通信を連携させた新しいテレビサービスNHK放送技術研究所が、テレビを軸に幅広いサービスを展開するための基盤システムとして開発、2013年9月2日にNHK総合テレビで第1世代のサービスを開始した。
これまでも地上デジタル放送に対応したテレビでは、放送中の番組に関する情報や、天気予報などの「データ放送」が利用できた。しかし、データ放送は、インターネット通信ではなく、放送波のすきまを使ったサービスであり、電波の帯域という制限があるため、扱えるデータは、文字情報や静止画などの少量のものに限られていた。それに対し、ハイブリッドキャストは、インターネット通信を利用するため、動画などの大量データを扱うことができる。
NHKは、13年12月16日に、第2世代のサービスを開始。第2世代では、放送中の番組内容と連動したコンテンツを、テレビ映像の上に透過させる「オーバーレイ」表示が可能で、かつ、Android搭載スマートフォンタブレットを「セカンドスクリーン」として利用できる。そのため、例えばクイズ番組などで、セカンドスクリーンに番組キャラクターを表示させ、キャラクターの操作案内によって、クイズの解答を選択するといったような、番組とリアルタイムで連動した、これまでにないサービスが提供できるようになる。
ハイブリッドキャストを利用するには、インターネット回線の他に、ハイブリッドキャスト対応テレビが必要。14年3月時点では、東芝、パナソニックシャープ三菱電機などの国内メーカーから対応テレビが発売されている。また、スマートフォンやタブレットをセカンドスクリーンとして利用するには、各テレビメーカーのハイブリッドキャスト用アプリなどが必要となる。
総務省は、ハイブリッドキャストの実証実験「Hybridcast2014」を14年1月から3月にかけて実施すると発表しており、現在、NHK以外の民放各局も、独自の対応番組を放送し検証を行っている。

(横田一輝  ICTディレクター / 2014年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

ハイブリッドキャスト(Hybridcast)

インターネットを利用した情報配信とテレビ放送とを組み合わせ、テレビ画面で放送とデータを同時に表示する技術。NHK放送技術研究所が開発し、平成25年(2013)9月より提供開始。放送内容に即した付加情報・字幕・視聴者コメントなどをリアルタイムで表示できる。また、放送中の番組をさかのぼって視聴する時差再生や、生中継で異なるカメラからの映像をネット経由で選択・視聴できるマルチビューなどのサービスも提供される予定。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハイブリッドキャスト
はいぶりっどきゃすと

インターネットを活用してデジタルテレビ放送を高機能化する放送通信連携サービス。NHK放送研究所が開発し、2013年(平成25)9月にNHK総合テレビでサービスが開始された。利用するにはハイブリッドキャスト対応型テレビにインターネット回線を接続する必要がある。従来の地上デジタル放送に対応したテレビが提供していたデータ放送に比べ、インターネット通信およびアプリケーション実行の環境としてHTML5を採用することにより、動画など大量のデータを扱い、ウェブアプリケーションを放送と同期させたさまざまなサービスが利用できる。Hybridcastは一般財団法人NHKエンジニアリングシステムの登録商標である。
 ハイブリッドキャストでは、おもに以下の三つのサービスが提供される。(1)インターネットで利用している個人サービスを連携させたソーシャルテレビサービス。たとえば、テレビを視聴しながらSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を放送番組と連携させ、意見を交わしたり、感想を伝えあったりできる。また、視聴者の好みやニーズにあったおすすめ番組や関連情報を表示できる。(2)外部の端末との連携。タブレット端末やスマートフォンなどを第2の画面としてテレビと連携させ、端末側で文字の入力や個人の認証情報などを送信できるため、放送と通信を同期させたさまざまなサービスが利用できる。たとえば、必要な情報をテレビの大画面ではなく、手元の端末に表示することや、モバイル端末でのログイン情報をテレビに引渡し、テレビで各種の個人向けサービスを楽しむことができる。(3)通信のコンテンツと放送番組を合成したサービス。たとえば外国人のための多言語字幕や高齢者向けに音声を遅く聞きやすくする話速変換音声サービスなども提供される。また、放送番組に関連する複数のコンテンツをネットワークで配信し、同時に視聴することや、放送と通信の映像をフレーム単位で合成することにより、超精細化が可能である。さらに、複数のカメラで撮った映像のマルチビューや、耳の不自由な視聴者へ手話CG映像を番組と同期して提示することもできる。[編集部]

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