日本大百科全書(ニッポニカ) 「HTML5」の意味・わかりやすい解説
HTML5
えいちてぃーえむえるふぁいぶ
インターネットのウェブページを記述する言語であるHTMLの5回目の改訂版。Hypertext Markup Language 5の略語である。HTML5は、WHATWG(Web Hypertext Application Technology Working Group。アメリカのアップル社と非営利企業のモジラMozilla Foundation、ノルウェーのオペラOpera Software社の有志により2004年に設立された団体)が、WWW規格の標準化団体W3Cとは別に、HTML の拡張を目ざして独自につくりあげた仕様である。2007年5月からW3CとWHATWGの共同の仕様として規格の策定が進められることになった。2014年までにW3Cが正式な勧告をする予定であるが、これまでのHTML構文と互換性が高く、弊害が起こりにくいことから、多くのWWWブラウザーが勧告を待たずに新仕様への対応を図っている。
HTML5は、従来特別なプラグイン(機能を追加するソフト)に依存していた音声や動画の再生、グラフィックの描画などのマルチメディア機能やウェブアプリケーションの制御機能を標準的に実装している。HTML本来のウェブページの構成などの面では、文書の構造や書式などを指定する要素(タグ)が精査され、要素の補充と廃止が行われている。
[編集部]