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ハナアブ Eristalis tenax

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハナアブ
Eristalis tenax

双翅目ハナアブ科。体長約 15mm。体は卵形で一見ミツバチに似る。顔面は広く,中縦線を除いて黄色粉におおわれる。触角は小さく,先端は刺毛状。複眼は雄では左右相接するが雌では離れる。胸部は黒色で暗褐色粉におおわれ,小楯板 (しょうじゅんばん) は黄色を帯びる。腹部は黒褐色で光沢があるが,第2節は橙黄色で背面中央に「工」字形の黒色紋をもつ。第3節前縁も橙黄色。翅は透明で,中央部前縁寄りに黄褐色斑がある。世界各地に産し,花に集る普通種。幼虫は汚水中にすみ,腹端に細長い呼吸管をもつので尾長蛆 (おながうじ) と呼ばれる。ハナアブ科 Syrphidaeは一名ショクガバエ (食蛾蠅) 科ともいい,大きな科で,大きさもさまざま,形も多様で,花に集るものが多い。幼虫も形態,習性,食性など多様で,ヒラタアブのように体が扁平でアブラムシやカイガラムシを食べるもの,太い円筒形で腐食性のもの,水生のもの,アリの巣内にすむものなどさまざまである。世界に約 6000種が知られている。 (→ハエ )  

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百科事典マイペディアの解説

ハナアブ

双翅(そうし)目ハナアブ科(ショクガバエ科とも)の昆虫の1種。ほとんど全世界に分布。体長15mm内外,黒褐色,腹部は黄褐〜赤褐色,各節に黒帯がある。幼虫は汚水や汚物中にすみ,腹端に長い呼吸管があるのでオナガウジ俗名がある。成虫はほとんど年中見られ,冬でも暖かい日には活動する。花のほか汚物にもくる。ハナアブ科はホソヒラタアブ類,アリスアブ類など,日本からも400種ほどが知られる。

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