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ハンサー al-Khansā'

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハンサー
al-Khansā'

[生]?
[没]645頃
アラビアの女流詩人。本名トゥマーディル Tumādir。アラブ族の生んだ最も偉大な女流詩人の一人とされている。哀歌において不朽の絶唱を残したが,特に早く世を去ったムアーウィヤとサハルという名の2人の兄弟を追悼した詩が世に親しまれている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ハンサー【al‐Khansā’】

575ころ‐664ころ
イスラム時代以前のアラブの女流詩人。ハンサーとは〈獅子鼻〉の意で,彼女の顔の特徴から付けられたあだ名。詩才豊かな家系に生まれ,一族の中には大詩人ズハイルZuhayr(530ころ‐627ころ)および預言者ムハンマドに頌詩を献じて名高いカーブ・ブン・ズハイルKa‘b b.Zuhayr(生没年不詳)がいる。詩中には,当時の人生観および女性観が横溢し,史料的価値もある。敵部族の奸計に遭って殺された2兄弟を悼んでうたった一連の挽歌はとくに有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハンサー
はんさー
al-Khans'
(575ころ―645ころ)

古代アラビアの女流追悼詩人。ハンサーとは「野生の牝牛(めうし)」の意であだ名である。殺された2人の兄弟の追悼詩をつくり、部族が報復を遂げるべきことを訴えた。イスラム教徒となり預言者ムハンマド(マホメット)のところへいくが、彼は彼女の詩にひどく感動したといわれる。4人の息子をペルシア軍との戦いに参加させ、すべてを失ったが悲しまなかったと伝えられる。[内記良一]

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