ハンティ語(読み)ハンティご

百科事典マイペディア 「ハンティ語」の意味・わかりやすい解説

ハンティ語【ハンティご】

かつてオスチャーク語とも。西部シベリア,オビ川流域に住むハンティ人の言語マンシボグル)語とともに,フィン・ウゴル語派のウゴル(オビ・ウゴル語派を形成する。話し手の数は,約2万人。
→関連項目ハンガリー語マンシ語

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハンティ語」の意味・わかりやすい解説

ハンティ語
はんてぃご

オビ川の流域に住むハンティ人の言語で、ウラル語系のオビ・ウゴル語派に属する。オビ川流域のオビ・ウゴル語を話す人口のうち約2万2000人がハンティ語Khantiを母語とする。自称ではハンティ語だが、オスチャーク語Ostyakともよばれてきた。西隣のボグル人と人種的にも言語的にも類似している。北と南と東の方言に分かれ、東方言には母音調和が残っている。名詞は主格、方向格、位置格の3格に変化し、動詞には主体活用と対象活用の別がある。英雄賛歌を含む伝承資料が集録されている。

小泉 保]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハンティ語」の意味・わかりやすい解説

ハンティ語
ハンティご
Khanty language

オスチャーク語ともいう。ウラル語族フィン=ウゴル語派に属し,マンシ語とともにそのオビ=ウゴル諸語に分類される。ロシア,オビ川流域のハントゥイマンシ自治管区で話される。話し手2万 3000人弱。

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改訂新版 世界大百科事典 「ハンティ語」の意味・わかりやすい解説

ハンティ語 (ハンティご)
Khanti

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世界大百科事典(旧版)内のハンティ語の言及

【オスチャーク語】より

…言語人口は2万1000。そのうち7割がこれを母語としていて,ハンティ語Khantiと自称する。隣接するボグル族(自称マンシ族)と言語と習俗が近似していて(ハンティ・マンシ自治管区を構成している),ボグル語と共にオビ・ウゴル語を構成する。…

※「ハンティ語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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