出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
インド中部、マディヤ・プラデシュ州インドール市の西約150キロメートルにある仏教石窟寺院。ビンディヤ山系の南斜面に掘られた九つのビハーラ(僧院)窟から構成される。このうち、第四窟から第五窟へと続く正面廊後壁の上部約15メートルにわたって、仏教説話を主題とする傷みの激しい彩画が残り、また第四窟内の壁面にも装飾文様の一部分が存する。いずれも優れたテンペラ画の技法を伝え、様式的にはアジャンタ後期窟の壁画のそれに近い。しかし、チャイティヤ(祠堂(しどう))窟をまったく有さず、第2、第4両窟の奥壁中央にストゥーパ(仏塔)を安置する珍しい窟の構成は、この石窟の開掘年代が6世紀をさかのぼりえないことを示唆する。
[秋山光文]
敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...
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