バージニア(英語表記)Virginia

翻訳|Virginia

精選版 日本国語大辞典 「バージニア」の意味・読み・例文・類語

バージニア

  1. ( Virginia ) アメリカ合衆国南東部の州。大西洋に面する。州都リッチモンド。東部は海岸平野が広がり、西部アパラチア山脈が占める。気候は湿潤温暖で、森林が多く、製紙・パルプ・製材工業とタバコ栽培が盛ん。独立一三州の一つ

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改訂新版 世界大百科事典 「バージニア」の意味・わかりやすい解説

バージニア[州]
Virginia

アメリカ合衆国南東部,大西洋岸の州。略称Va.。独立13州の一つで,連邦加入1788年,10番目。面積10万5716km2,人口800万1024(2010)。州都リッチモンド,最大都市バージニア・ビーチ。州名は当時のイギリスの処女女王Virgin Queenエリザベス1世にちなんで1607年につけられた。州の西部はアパラチア山脈の並行した山脈群とその間の細長い谷からなり,その東側山麓にピードモント台地が広がる。東半部はチェサピーク湾および大西洋に面するコースタル・プレーン(海岸平野)で,ジェームズ川,ポトマック川などがチェサピーク湾にエスチュアリー(三角江)をつくっている。アパラチア山脈のシェナンドア国立公園は,ワシントンから最も近い国立公園で,アメリカ・メガロポリスからの利用者が多い。湿潤大陸性気候で,日本の関東地方から東北地方と似た気候を示す。近年は都市化・工業化がよく進み,かつてのおくれた南部のイメージはぬぐわれつつある。繊維,農産加工造船など各種の工業が発達するとともに,伝統的なタバコ栽培や牧草トウモロコシ,ピーナッツ栽培が各地で見られるが,綿花栽培はほとんど消滅した。鶏,シチメンチョウの飼育も盛んである。チェサピーク湾のカキ水揚げも大きい。史跡と海,山の自然に恵まれ,観光業も発達している。バージニアはアメリカの歴史上とくに重要な州である。1607年,イギリス人がアメリカに建設した最初の町であるジェームズタウンをはじめウィリアムズバーグヨークタウンなど開拓初期から独立革命にかけての史跡がきわめて多い。北東部は首都ワシントンに隣接し,アーリントン国立墓地やG.ワシントンゆかりの史跡マウント・バーノンなどがある。初代大統領ワシントンをはじめ8人の大統領を輩出しており,〈マザー・オブ・プレジデンツMother of Presidents(大統領の母)〉とも呼ばれる。
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百科事典マイペディア 「バージニア」の意味・わかりやすい解説

バージニア[州]【バージニア】

米国東部,大西洋岸の州。略称Va.,VA。地形は東部の海岸平野,西部のアパラチア山脈とその山麓台地に分かれる。農業が主でジャガイモ,ラッカセイ,トウモロコシ,小麦のほか西部山麓台地などのタバコ,リンゴの特産が著名養鶏,牛,羊の畜産もある。鉱産は石炭,鉛,亜鉛,チタン。工業は種類が多く各都市に分散するが,タバコ製造,繊維,造船,化学が主である。1607年ジェームズタウン植民地創設。独立13州の一つ。1788年連邦加入。南北戦争では南部に加盟,1862年ウェスト・バージニアが分離。住民の19%は黒人(1990)。ワシントンをはじめ8人の大統領を輩出している。アーリントン国立墓地がある。州都リッチモンド。10万2279km2。832万6289人(2014)。
→関連項目バージニア・プラン

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デジタル大辞泉プラス 「バージニア」の解説

バージニア

《Virginia》アメリカ海軍の戦艦。バージニア級の1番艦。前弩級戦艦。船体識別番号はBB-13。1904年進水、1906年就役。グレート・ホワイト・フリートの世界一周航海(1907~1909年)に参加。1920年退役。1923年、標的艦として沈没。

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