ピッケル

百科事典マイペディアの解説

ピッケル

ドイツ語Eispickelの略。木製のシャフト(柄)の頭部に,一端がつるはし状(ピック),他端が刃状(ブレード)の金具をつけ,下部には石突きをつけた登山用具。雪や氷のある斜面での足場切り,滑落防止などに使用。→アイゼン
→関連項目グリセード

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ピッケル【Pickel[ドイツ]】

登山用具の一つで,氷雪上の登降の際,バランスの支持,足場切り,滑落停止,確保などに用いる(図)。アイスピッケルEispickelともいい,英語ではアイスアックスice axe,フランス語ではピオレpioletという。ニッケルクロム鋼炭素鋼などの特殊鋼製の頭部はブレードとピックよりなり,これにシャフトと石突きがつく。ヨーロッパの山中ではつえと兼用して古くから用いられていたが,19世紀のアルプス登山の黄金時代から積極的に利用されるようになり,形状や性能も登攀用具としての性格を強くするなど変化してきた。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ピッケル【Pickel】

登山用具の一。鋼鉄製の鋭いつるはし状の金具のついた杖。氷雪上に足場を切ったり、体を支えたりするのに使う。アイス-アックス。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ピッケル
ぴっける
Pickelドイツ語

英語はice axe。登山用具。氷雪上の斜面の登降の支点、足場切り、滑落防止、確保の支点に利用するつるはし状の用具。19世紀中ごろヨーロッパ・アルプスの登山黄金時代に使われ始め、最初は単なる鉄鉤(かぎ)のついた杖(つえ)状のものであったが、だんだんと発達し、頭部は鋭いピックとブレードをもつ形となり、第二次世界大戦後は、確保支点として頭部に穴をあけたものや、登攀(とうはん)用のアイスバイル(氷壁登攀用にピック部分がハンマーになったもの。アイスハンマーともいう)に類似したものが多くなり、シャフトも初めは木製であったが、現在はメタルや合成樹脂製が多く、シャフトや頭部の大きさや長さも変化し、比較的軽量で、シャフトも短いものが多くなった。ピッケル使用は十分に訓練を経てから行うことが必要で、夏季雪渓などでは未熟な登山者がピッケルで負傷する場合も多い。[徳久球雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

ピッケル

〘名〙 (Pickel) 杖の先につるはし状の金具をつけた登山用具。氷雪上に足場をつけたり、すべるのを防いで体を支えたりするのに用いる。〔モダン用語辞典(1930)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

未必の故意

犯罪事実の発生を積極的には意図しないが、自分の行為からそのような事実が発生するかもしれないと思いながら、あえて実行する場合の心理状態。→故意[補説]作品名別項。→未必の故意...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ピッケルの関連情報