ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファルケンハイン」の意味・わかりやすい解説
ファルケンハイン
Falkenhayn, Erich von
[没]1922.4.8. ポツダム近郊リントシュテット
ドイツの軍人,将軍。プロシアの名門貴族の出身。 1896年情報将校として中国に派遣され,99年 A.ワルダーゼーの率いる東アジア派遣軍の幕僚となり,1900年の北清事変に参加。 13~15年プロシア陸相,14年フランスにおけるドイツ軍の大攻勢 (マルヌの会戦) の失敗後,小モルトケの跡を継いでドイツ軍参謀総長としてドイツの戦争指導の責任者となった。東部戦線における大勝にもかかわらず戦線は次第に膠着し,16年ベルダンの長期戦によってフランス軍の消耗を企てたが,ドイツ軍の消耗も激しく,同地の攻撃に失敗してその地位を P.ヒンデンブルクに譲った。その後ルーマニア,トルコに転戦し,終戦時はリトアニア戦線軍司令官。
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