フィッシング(その他表記)Phishing

共同通信ニュース用語解説 「フィッシング」の解説

フィッシング

実在する企業組織の名前をかたって、偽メールショートメッセージサービス(SMS)を送り付け、IDやパスワード、名前、住所、銀行口座番号、クレジットカード番号などを盗む行為。メールなどに記載されているURLをクリックすると偽サイトに誘導され、個人情報を入力させられる。盗み取った情報を使って本人に成り済まし、インターネットバンキングで不正送金する被害が急増している。

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精選版 日本国語大辞典 「フィッシング」の意味・読み・例文・類語

フィッシング

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] fishing ) 魚釣り。〔外来語辞典(1914)〕

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パソコンで困ったときに開く本 「フィッシング」の解説

フィッシング

主に「フィッシング・メール」として知られる、一種詐欺行為です。銀行やネットオークション・サービスの会計担当者などを装って電子メールを送り、「先日の取引で問題が発生した」とか「そろそろ期限です」などの理由とともに、「ウェブサイトで情報を入力してください」と嘘のお知らせをします。メール本文中のリンクをクリックすると本物によく似たウェブページが表示され、ここで住所、氏名やクレジットカードの番号、その会社のサービスで利用するIDやパスワードといった個人情報を入力させて盗むのです。
「フィッシング」は「phishing」と綴りますが、もともとそうした単語はありません。相手をだまして「釣る」という意味の「fishing」が語源で、手口が洗練されている(sophisticated)ことからFをPhに書き換えた造語とされています。
⇨スパムメール、迷惑メール、リンク

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情報セキュリティ用語辞典 「フィッシング」の解説

フィッシング

実在する企業(組織)のURLやWebサイトを偽装し、クレジット番号やパスワードなどを入力させる詐欺のこと。企業(組織)からの案内メールを偽装するパターンが多く、誘導されたWebサイトは正式のWebサイトと偽装されたWebサイトの区別が難しい。簡単な見分け方は、重要な情報を転送するときによく使われるHTTPS:暗号化のマーク(鍵マーク)がブラウザに表示されるかどうか。(ある程度の判断は可能)最近ではメールを偽装するパターン以外にも、自動解凍型の圧縮ファイルをダウンロードさせて、トロイの木馬を埋め込むタイプも広がっている。このタイプは従来のパターンよりも判別が難しい。

出典 教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会(ISEN)情報セキュリティ用語辞典について 情報

知恵蔵 「フィッシング」の解説

フィッシング

実在の企業を名乗り、「取引で問題が発生した」「ユーザーIDを確認したい」といったメールを送って相手を偽のウェブサイトに誘導し、個人情報を入力させて盗み出す詐欺行為。表示されるウェブサイトは本物だが、ユーザーIDとパスワードの入力画面だけ偽のものを出すといった手法もあり、アクセス時は慎重になる必要がある。被害者をだまして「釣る(fishing)」手口が洗練されている(sophisticated)ことを、fをphに置き換えて表現した造語とされる。

(斎藤幾郎 ライター / 西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)

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