フェネックギツネ

世界大百科事典 第2版の解説

フェネックギツネ【fennec fox】

食肉目イヌ科の哺乳類(イラスト)。砂漠にすみ,長さ11~15cmもある大きな耳をもち,体の大きさに対する比率では哺乳類中もっとも大きい。体長36~41cm,尾長18~31cm,体重1~1.5kg。イヌ科中もっとも小型である(家畜イヌを除く)。長く柔らかな毛が密生する。体色はイヌ科中もっとも淡色で,赤みを帯びたクリーム色,あるいは明るい茶色,なかには白色に近い個体もある。足の裏にはえる毛が滑り止めの役割をし,砂の上を容易に走ることができる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フェネックギツネ
ふぇねっくぎつね
fennec fox
[学]Vulpes (Fennecus) zerda

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。最小のキツネ類で、ヌビアからアルジェリアまでと、シナイ半島およびアラビアの砂漠や半砂漠地帯に、雌雄一対ですむ。頭胴長36~41センチメートル、尾長18~31センチメートル、体重0.8~1.5キログラムと小さいが、耳介は異常に大きく15センチメートル以上に達し、体温を冷却するのに適する。足の裏には毛が密生し、砂地を歩くのに適し、体の毛は砂色で保護色として役だつ。尾端は黒色。昼は自分で掘った涼しい穴の中で過ごし、夜、穴から出てトビネズミ、アレチネズミ、小鳥、トカゲ、昆虫などを捕食する。3~5月に1~5子を産む。[今泉吉典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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