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フォカイア Phōkaia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フォカイア
Phōkaia

アナトリア西岸,スミルナ湾の北岸でイオニアの最北に位置した古代ギリシアの都市。今日のトルコの,イズミルの北西 70kmにあるフォチャ。フォカイア人は遅くとも前10世紀にはアナトリアに達したが,可耕地を欠き,地中海西部での植民活動を他の都市にさきがけて始め,ダーダネルス海峡黒海沿岸,クリミア半島や地中海沿岸に植民地を建設した。前600年頃に建設されたマッシリア(今日のマルセイユ)はその一つ。海上貿易を盛んに行なった。前540年アケメネス朝のペルシア軍に包囲され,大多数の市民は降伏を拒み,イタリアのエレアへ移住した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フォカイア
ふぉかいあ
Phokaia

小アジア西岸にあったイオニア人のポリス(都市国家)。紀元前654年ごろ、ヘレスポントス(ダーダネルス海峡)に植民市ランプサコスLampsakosを設けたほか、商業と植民活動で西部地中海に進出し、前600年ごろスペイン南西部のタルテソス地方の王と親交を結び、またフランス南岸にマッサリア(現マルセイユ)を建設した。前540年にペルシア軍に包囲・占領されたとき、多くの市民が西方に移住し、以後、繁栄を回復しなかった。[清永昭次]

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世界大百科事典内のフォカイアの言及

【ミョウバン(明礬)】より

…とくにアナトリア半島産のミョウバンは有名であった。14世紀の中葉,ジェノバ人がイズミル湾に面したフォチャFoça(フォカイア)のミョウバン鉱を獲得して精製を開始し,ジェノバに向けて積出しを行った。15世紀にはミョウバンの独占会社がつくられ,キオス島を拠点に東地中海諸地域のミョウバンが集積され,1000t近い積載能力をもつ大型帆船によって直接にフランドルの毛織物工業地帯へ輸送された。…

※「フォカイア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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