フォントネーのシトー会修道院(読み)フォントネーのシトーかいしゅうどういん

百科事典マイペディア の解説

フォントネーのシトー会修道院【フォントネーのシトーかいしゅうどういん】

フランスブルゴーニュ地方のフォントネーにある修道院。1118年に聖ベルナルドゥスによって建てられた最古シトー会修道院で,王侯貴族からの莫大な寄進保護により発展した。シトー会の修道院らしく,建物には一切の装飾はなく,祈りのための空間になっている。十字形設計に基づいて建てられた教会食堂,鍛冶場が残されている。1981年世界文化遺産に登録。2007年登録範囲の変更があった。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界遺産詳解 の解説

フォントネーのシトーかいしゅうどういん【フォントネーのシトー会修道院】

1981年に登録、2007年に登録内容が変更された世界遺産(文化遺産)で、フランス中東部ブルゴーニュ地方の森に位置する、シトー会最古の修道院。1118年、クレルボーの聖ベルナルドゥスによって創建された。厳格なシトー会の修道士たちが、ここで祈りと瞑想自給自足の生活を送った。聖堂には彫刻ステンドグラス、塔など、瞑想の妨げとなる装飾はほとんどない。祈りと清貧思想が凝縮されたシトー会の簡素な建物の典型としてその価値が認められ、世界遺産に登録された。◇英名はCistercian Abbey of Fontenay

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