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フラティチェリ Fraticelli

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フラティチェリ
Fraticelli

イタリア語で「小さき兄弟」の意味で,もとは托鉢修道会をさしたが,のちに 13~15世紀に栄えたフランシスコ修道会のなかで離教,異端の傾向のある一団をいう。清貧極度に厳守しようとする一派。 15世紀に解散させられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

フラティチェリ【fraticelli】

イタリア語で〈兄弟〉を示す語に由来し,繁栄した都市に流入した多くの托鉢僧を軽蔑的に示す言葉として使われるが,特にイエスと使徒の清貧を強調してフランチェスコ修道会から離反したうえ,その穏健派を承認した教皇とも対立して異端とされた宗派を示す。宗派としての統一,組織,教義は不明。指導者はアンジェロ・クラレーノが知られている。1317‐23年のヨハネス22世の大教書にもとづいて,二つの教会論(肉的富裕教会=ローマ教会,霊的貧困教会=同派の教会),誤謬教会・聖職者の霊力と裁判権の否定,同派によるキリストの福音の完成等を説き,これが既成教会体制への挑戦と受けとられ,異端とされた。

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世界大百科事典内のフラティチェリの言及

【フランシスコ会】より

…次の世紀にかけて会員中からドゥンス・スコトゥスやオッカム(ウィリアム・オブ・オッカム)などの碩学が輩出する。他方,第三会の活動を通じて一般信徒の信仰にも強い影響を与え,〈自己聖化と隣人の魂の救済〉をめざす会則の精神の普及に成功したが,14世紀以降財産所有をめぐる〈厳格派〉と〈穏健派〉の対立は妥協の道を見失い,フラティチェリFraticelli,カプチン会などの分離派を生んだ。【橋口 倫介】
[インディアス宣教]
 インディアス発見当時フランシスコ会はドミニコ会と並んで多くの人員を擁し,活力に満ちた修道会だった。…

※「フラティチェリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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