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ブレーキストン線 ブレーキストンせんBlakiston's line

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブレーキストン線
ブレーキストンせん
Blakiston's line

ブラキストン線ともいう。津軽海峡に引かれる動物区の境界線。イギリスの T.ブレーキストンが本州と北海道鳥類を研究して両者の間に大きな違いを認め,この分布境界線の重要性を指摘 (1880) ,次いで J.ミルンが命名した (83) 。その後哺乳類についてもこの線がニホンザルツキノワグマニホンカモシカ,ムササビ,モグラ,カワネズミ,ヒミズの北限線,ヒグマ,クロテンナキウサギ,シマリス,エゾヤチネズミの南限線となっているなどのことから,旧北区のシベリア亜区と満州亜区 (または旧北亜区のシベリア地方と満州地方) の境界とみなされてきた。しかし,鳥類の一部,爬虫類,両生類,淡水魚の分布からは両亜区の境界線として宗谷海峡を通る八田線 (宗谷線) のほうが適切である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブレーキストン線
ぶれーきすとんせん
Blakiston's line

動物地理学上の境界線の一つで、本州と北海道の間つまり津軽海峡に東西に引かれた線。ブラキストン線ともよばれた。1880年ブレーキストンT. W. Blakistonが鳥類の研究に基づき、旧北区の満州亜区としての本州とシベリア亜区としての北海道の境界線として提唱し、のちにミルンJ. Milneが命名した。初めはさまざまな動物群の明確な分布境界として重視されたが、のちに哺乳(ほにゅう)類以外の動物には厳密な境界となっていないことが明らかにされ、現在ではかつてほど評価されていない。サル、クマ、カモシカ、モグラなどがここを北限とし、ヒグマ、クロテン、シマリスなどがここを南限とする。なお、日本列島北部における哺乳類以外の脊椎(せきつい)動物の分布境界としては宗谷海峡を横切る八田(はった)線が重要とされる。[片倉晴雄]

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