プラネタリー波(読み)プラネタリーハ

デジタル大辞泉 「プラネタリー波」の意味・読み・例文・類語

プラネタリー‐は【プラネタリー波】

大気中に生じる地球規模の波。東西方向に大きな波長をもち、中緯度では2~3波長程度で地球を一周する。ヒマラヤ山脈などの大規模な山脈や、海洋大陸温度差によって発生し、偏西風蛇行の要因となる。理論的にはロスビー波として説明される。惑星波

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百科事典マイペディア 「プラネタリー波」の意味・わかりやすい解説

プラネタリー波【プラネタリーは】

惑星波,ロスビー波とも。中緯度で地球をとりまく偏西風帯の主に対流圏上層に起きる超長波長〜長波長の波動。波数は1〜5くらい。その動きには停滞,東進,西進のいずれもみられ複雑。この上方にはジェット気流が発達する。大気大循環の主要構成要素。北半球ではこの波の北にのびる部分は熱帯気圧からなる気圧の峰,南にのびる部分は寒帯気団からなる気圧の谷になる。これらは指数サイクル低指数のとき特によく発達する。波がさらに発達するとこれらは切り離されて切離(せつり)高気圧切離低気圧となる。

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世界大百科事典(旧版)内のプラネタリー波の言及

【大気じょう乱(大気擾乱)】より

…水平スケールによって中緯度じょう乱を分類し,それぞれについておもな特徴を表に示した。 超長波と長波の一部を含む波数1~5くらいの波動をプラネタリー波という。プラネタリー波には定常性のものと移動性のものがある。…

※「プラネタリー波」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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