プロトプラスト

デジタル大辞泉 「プロトプラスト」の意味・読み・例文・類語

プロトプラスト(protoplast)

細菌植物細胞細胞壁を人為的に取り除いたもの。細胞膜に包まれた原形質を指し、細胞融合などに使用原形質体

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「プロトプラスト」の意味・読み・例文・類語

プロトプラスト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] protoplast ) 植物細胞の細胞壁を酵素処理によって取り除いた原形質の塊。細胞融合や遺伝子導入に使用。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「プロトプラスト」の意味・わかりやすい解説

プロトプラスト

植物,細菌,酵素などの細胞の細胞壁を,細胞壁溶解酵素で処理して取り除いたもの。原形質体とも呼ばれる。植物や微生物細胞融合には,このプロトプラスト化が不可欠であり,外来遺伝子を導入する際にも用いられる。細胞壁を取り除かれた裸の細胞は,適当な養分を含んだ等張溶液の中でのみ成長・増殖する。しかし,特殊な培地に移せば,ふたたび細胞壁を合成して正常細胞へと戻ることができる。→細胞工学バイオテクノロジー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロトプラスト」の意味・わかりやすい解説

プロトプラスト
protoplast

原形質体。植物細胞から細胞壁を取り除いた細胞をいう。細胞壁溶解酵素によって細胞壁を処理したプロトプラストは等張溶液中にしか生存できないが,細胞融合や高分子物質の取込みといった性質を示す。こうした特質を生かし,自然界では交配不可能な細胞雑種を作ることに成功した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「プロトプラスト」の解説

プロトプラスト

 原形質,原形質体ともいう.細胞内部の全体で細菌や植物では細胞の細胞壁を除いた部分

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android