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ヘムエリトリン hemerythrin; haemerythrin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘムエリトリン
hemerythrin; haemerythrin

色素蛋白質の一種で,無脊椎動物の血色素ヘモグロビンと同様に酸素の運搬体。2価鉄原子とペプチドから成るヘモフェリン hemoferrinといわれる補欠分子族が,グロビン様蛋白質と結合したもの。環形動物のホシムシ血球中に存在する。鉄3原子に対し酸素1分子の割合で結合するが,その際無色または微黄色から赤褐色に変る。一酸化炭素とは結合しない点が,ヘモグロビンなどと異なる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヘムエリトリン【h(a)emerythrin】

酸素分子を可逆的に結合する色素タンパク質の一種。ミミズ,ゴカイなどの環形動物やシャミセンガイ,ホオズキガイなどの腕足類など限られた動物の細胞内に存在し,代謝に必要な酸素を供給する。一般に多くのサブユニットから成り,各サブユニットは2個の鉄原子をもつ。しかし,ヘムタンパク質ではない。酸素分子が鉄原子の間に結合すると無色から赤色に変化する。【宝谷 紘一】

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世界大百科事典内のヘムエリトリンの言及

【呼吸色素】より

…多くは血液中にあって血液色素ともよばれ,酸素を運搬あるいは貯蔵する役割を果たしている。ヘモグロビンはほとんどすべての脊椎動物と一部の無脊椎動物に,クロロクルオリンはケヤリなどに,ヘムエリトリンはホシムシやシャミセンガイにみられ,いずれも鉄を含んでいる。銅を含むヘモシアニンは甲殻類や頭足類にみられる。…

※「ヘムエリトリン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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