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ヘンペル Carl Gustav Hempel

大辞林 第三版の解説

ヘンペル【Carl Gustav Hempel】

1905~1997) ドイツ生まれの哲学者。ウィーン学団に属し論理実証主義運動を担ったが、ナチスの弾圧を受けてアメリカに亡命。科学的説明の「被覆法則モデル」を提唱し、それを歴史的説明に適用したことで知られる。著「科学的説明の諸問題」など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヘンペル【Carl Gustav Hempel】

1905‐1997
ドイツ生れの哲学者。後にアメリカへ移住し,プリンストン大学で哲学の教授を務める。ドイツではライヘンバハを中心としたいわゆるベルリン・グループに属し,論理実証主義を主張した。アメリカへ渡ってからはカルナップとともに,アメリカにおける科学哲学に指導的役割を演じた。彼の哲学でもっとも有名なのは,説明に関する〈カバー法則モデル〉といわれる理論であり,それは一時は定説に近いものとなった。【黒崎 宏】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘンペル
へんぺる
Carl Gustav Hempel
(1905―1997)

ドイツ生まれの科学哲学者。ベルリン大学で学位Ph. D.を得る。ライヘンバハ、シュリック、カルナップなどの影響を受け、論理経験主義者として出発した。1937年にアメリカへ亡命し、1955年以降はプリンストン大学の哲学教授。晩年はピッツバーグ大学の哲学教授。業績は多岐にわたるが、今日までもその影響が残っているのは、オッペンハイムPaul Oppenheim(1885―1977)とともに展開した科学的説明についての理論である。これは、「演繹(えんえき)モデル」といわれ、一時は科学的説明についての定説になりかけた。しかしその後このモデルは、ファイヤアーベントPaul Feyerabend(1924―1994)によって厳しく批判された。おもな著作に次のようなものがある。『新しい論理学の下で見られたタイプの概念』(1936、オッペンハイムと共著)、『経験科学における概念構成の基礎』(1952)、『科学的説明の諸問題』(1965)、『自然科学の哲学』(1966)など。[黒崎 宏]
『黒崎宏訳『自然科学の哲学』(1967・培風館) ▽長坂源一郎訳『科学的説明の諸問題』(1973・岩波書店)』

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世界大百科事典内のヘンペルの言及

【科学哲学】より

…とくに,それらにおける演繹性の強調が大きな特質である。この話題に関してはとくにヘンペルの業績が大きい。また最近,科学史からの教訓として,〈観察と解釈〉の問題が話題を呼んでいる。…

※「ヘンペル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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