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ベッカフーミ Beccafumi, Domenico

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベッカフーミ
Beccafumi, Domenico

[生]1486頃.シエナ近郊
[没]1551.5. シエナ
イタリアの画家,彫刻家。 1510~12年ローマに滞在したほか大部分シエナで制作。マニエリスムの主要画家の一人。 P.ペルジーノミケランジェロソドマ,R.フィオレンティーノの影響のもとに 17~18年頃から自己の様式を展開。作品はシエナのサン・ベルナディーノ聖堂小礼拝堂連作壁画 (1517~18) ,シエナ政庁の天井画 (29~35) ,シエナ大聖堂のための大理石舗装およびブロンズの八天使など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ベッカフーミ【Domenico Beccafumi】

1486ころ‐1551
イタリアの画家で,トスカナの最初期のマニエリストのうち最年長。シエナ近郊の生れ。ポントルモ,ロッソ・フィオレンティーノなど第一世代のフィレンツェのマニエリストと同じく,最も古典的な画家フラ・バルトロメオとアンドレア・デル・サルトの様式に基本的な影響を受けた。ここから彼は強烈な独特の黒色の影を伴った明暗の効果に没頭し,《冥界のキリスト》(1535ころ),《天使の墜落》(1525ころ),《マリアの誕生》(1543ころ)(以上いずれもシエナ絵画館)などの個性的作品を描いた。

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世界大百科事典内のベッカフーミの言及

【シエナ派】より

…16世紀初頭には,ロンバルディア出身のソドマがシエナに定住し,レオナルド・ダ・ビンチ風の様式を紹介する一方,盛期ルネサンスからマニエリスムへの過渡期を示す作品を残した。ベッカフーミはシエナ派伝統の明るく鮮やかな色彩に,強い明暗効果を加味して,幻想的・瞑想的な非現実世界を創出し,マニエリスムの先駆者の一人としてシエナ派最後の光彩を放っている。【生田 円】。…

【マニエリスム】より


[マニエリスムの誕生]
 マニエリスムの始源については,ミケランジェロの弟子によってローマに発生したとする説と,フィレンツェの1490年代に生まれたポントルモ,ロッソ・フィオレンティーノなどを創始者とする説とがあったが,今日では,以上に見たように,盛期ルネサンスのすべての局面に同時にマニエリスムの萌芽がみられると考えられている。このうち,時期的に最も早いものとしては,フィレンツェの盛期ルネサンスの様式上の完成者アンドレア・デル・サルトとその周辺に育ったポントルモ,ロッソ・フィオレンティーノ,パルマのコレッジョとローマのラファエロ主義の感化を受けたパルミジャニーノ,ラファエロの弟子ジュリオ・ロマーノ,ペンニGiovanni Francesco Penni(1488ころ‐1528),ジョバンニ・ダ・ウーディネGiovanni da Udine(1487‐1561ころ),ペリーノ・デル・バーガPerino del Vaga(1501‐47),これらと独立してシエナにあってレオナルド風の明暗法をおし進めたベッカフーミなどがあげられる。ミケランジェロの影響はこれらすべてに及んだが,とくにロッソ・フィオレンティーノとポントルモに著しい。…

※「ベッカフーミ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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