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ベッコウバチ ベッコウバチ Cyphononyx dorsalis

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ベッコウバチ
ベッコウバチ
Cyphononyx dorsalis

膜翅目ベッコウバチ科。体長 15~27mm。雄はやや細形で小さい。体は黒色であるが,頭部,前胸背,中胸背,小楯板は黄褐色で同色の微毛を密生する。翅は黄褐色で外縁は黒い。前胸背板は肩状にふくらみ,前伸腹節は凹凸が多く,気門の前方に瘤状突起がある。

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百科事典マイペディアの解説

ベッコウバチ

膜翅(まくし)目ベッコウバチ科の昆虫の1種。カリウドバチの仲間でクモ類を狩る。体長23mm内外,体は黒と黄赤色,翅は黄褐色半透明。北海道を除く日本各地,中国,台湾などに分布。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ベッコウバチ
べっこうばち / 鼈甲蜂
spider wasp

昆虫綱膜翅(まくし)目ベッコウバチ科の一種、あるいは同科の総称。和名ベッコウバチCyphononyx dorsalisは、本州、四国、九州、琉球(りゅうきゅう)諸島から台湾、東南アジア、インドなどに分布する。かなり大形のハチで、体長15~27ミリであるが雄は小形で細い。体は黒いが、頭部、胸部の一部、触角と脚(あし)の大部分は黄褐色。はねは明るい黄褐色で外縁が細く黒色となるが、雄はしばしば全体に黒褐色となる。雄は6月ごろから草原や河原などに出現する。雌は自分の体重の5倍もあるユオウイロハシリグモの成熟雌を狩り、大あごで獲物の毒あごをくわえて後ろ向きに引きずっていく。巣は石垣のすきまや神社の石段の隅、またはノネズミの古い坑道に沿って地中深く潜り込んだ所から自分の巣坑を短く掘り、腹部腹面に一卵を産み付けて埋める。
 ベッコウバチ科Pompilidaeの種類で、名のようにべっこう色をした種は日本に少なく、ほとんどが黒一色である。日本には100種余り産する。特徴は中胸側板に斜めの溝を有し、脚は長く、雌の触角は死後渦巻状になる。このハチに刺されると非常に痛いが、長く痛むことはない。すべて雌グモ一匹だけを食べて成育するので、ハチの大きさは与えられたクモの大きさにより変化がある。原始的な種はクモの巣をそのまま自分の巣に利用するが、普通は地中や朽ち木中に坑を掘って巣とし、進化した種は練り土を使って独房をつくる。[須田博久]

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