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ペラダン Joséphin Péladan

世界大百科事典 第2版の解説

ペラダン【Joséphin Péladan】

1859‐1918
フランスの作家,神秘思想家。本名Joseph Péladan。リヨン生れ。早くから隠秘学(オカルティズム)の研究に従事。〈シャー〉(ペルシア語で〈王〉の意)を自称する。1892年に,〈薔薇十字サロンSalon de la Rose‐Croix〉を創設し,象徴派以後の作家,芸術家に影響を与えた。最初の作《至高の悪》(1884)以来,19巻に及ぶ《ラテン民族落》(1885‐1907)など数多くの魔術的理論書,小説,芸術批評書,戯曲を残す。

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世界大百科事典内のペラダンの言及

【サティ】より

…のち3曲が発見され1968年に出版)などを作曲。また一時,文学者ペラダンが主宰した神秘主義的秘密結社〈カトリック薔薇十字団〉に入り,公認作曲家となり,同団の音楽や,ペラダンの戯曲《星たちの息子》の音楽(1892)を作曲する。このような音楽はドビュッシー,ラベルにも影響を与えた。…

【魔術】より

…またタロットが新しくデザインされ,ラファエル前派やフランス象徴主義が隆盛を極めたのもこの時期にあたる。フランスではJ.ペラダンを中心に薔薇十字主義の芸術サロンが生まれ,E.サティの音楽などが作られている。なおブルトンのシュルレアリスムにも魔術に対する深い関心がうかがえる。…

【唯美主義】より

…19世紀ロシアの作家L.N.トルストイは,唯美主義を否定しR.ワーグナーやR.シュトラウスを批判した《芸術とは何か》(1898)において,〈ルネサンス時代のカトリック教会の腐敗で信仰が失われた〉とルネサンスを否定したが,これは反唯美主義が本質的には西欧近代の否定に通じることを示している。これをうけて,フランスの悪魔主義の作家ペラダンは《トルストイに応える》を書き,〈美が生み出すのは感情を観念に転化する独自の歓び,つまり抽象的な動きである〉と反論した。これは唯美主義の本質をつく言葉であり,ワイルドにも,またその影響が濃厚な《禁色》の作家三島由紀夫や,同じくワイルドの《謎をもたぬスフィンクス》を種本に短編《秘密》を書いた谷崎潤一郎にも当てはまる。…

【錬金術】より

…ゲーテはG.ブルーノの思想や錬金術を熱心に研究しており,その《色彩論》にも錬金術の間接的影響を認めることができる。フランスでは,錬金術と結びついた色彩象徴を詩作に用いたA.ランボー,〈黒い太陽〉という錬金術的イメージを主題の一つに据えたG.deネルバル,《セラフィータ》で両性具有の神秘を描いたバルザックやJ.ペラダンなど無数の詩人や作家があらわれた。ボードレールやのちのA.ブルトンもその影響下にあった詩人である。…

※「ペラダン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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