ホルスタイン(読み)ほるすたいん(その他表記)Holstein

翻訳|Holstein

デジタル大辞泉 「ホルスタイン」の意味・読み・例文・類語

ホルスタイン(〈ドイツ〉Holstein)

家畜の牛の一品種オランダのフリースラント地方およびドイツホルシュタイン地方の原産乳牛毛色は白と黒の斑。乳量が多い。日本で最も多く飼育

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精選版 日本国語大辞典 「ホルスタイン」の意味・読み・例文・類語

ホルスタイン

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Holstein ) ウシの品種。ドイツのホルシュタインおよびオランダのフリースラント地方原産。「乳牛の王」と呼ばれる代表的な乳牛種で、毛色は白黒のぶち。全世界で広く飼育。日本の乳牛の九割以上を占めている。フリージアン。
    1. [初出の実例]「カルンゼー、ヱーシャヤー、デボン、短角、ホルスタイン等の乳質より勝り滋養分多く」(出典:風俗画報‐一七七号(1898)北辰社)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホルスタイン」の意味・わかりやすい解説

ホルスタイン
ほるすたいん
Holstein

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。家畜ウシの1品種で、オランダおよびドイツ北部原産の代表的な黒白斑(はん)の乳牛である。ドイツで泌乳能力と産肉性の両者について改良された黒白斑牛Schwarz Bunteがヨーロッパ各国へ広まり、デンマーク黒白斑牛Danish Black and White、ピエノアールPie-Noireなどが成立した。イギリスではオランダの黒白斑牛の泌乳能力が改良され、ブリティッシュフリーシアンBritish Friesianが成立した。アメリカではドイツから輸入したホルスタインとオランダのフリーシアンを合併してホルスタインフリーシアンHolstein-Friesianとし、乳用種として改良した。日本では1885年(明治18)に初めてアメリカのホルスタイン協会から輸入したので協会の名称をとってこれをホルスタインと称し、それ以後世界各国から各種の種牛が多数輸入されて改良が行われてきたが、これらすべての黒白斑牛を総称して単にホルスタインとよんでいる。毛色は赤白斑もまれにみられる。大形で、乳量は乳用種では最高の年約6000キログラム、乳脂率は3.4%でやや低い。

[西田恂子]

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百科事典マイペディア 「ホルスタイン」の意味・わかりやすい解説

ホルスタイン[種]【ホルスタイン】

乳牛の一品種。オランダおよびドイツのホルシュタイン地方などで古くから飼養,改良されていた。雌で体重650kgくらいの大型で,毛色は黒と白の斑。乳量は年に6300kgくらいで多いが,乳脂肪は3.8%と少ない。イギリスのものは,とくにフリージアンと呼ばれやや小型。飲用乳,チーズ原料として好適。世界の酪農国に広く分布,日本の乳牛の大半を占める。
→関連項目ウシ(牛)ジャージー[種]ホルシュタイン

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