翻訳|Boyle's law
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温度一定のもとでは,一定質量の気体の体積はその圧力に反比例するという法則.1662年にR. Boyle(ボイル)によって見いだされた.[別用語参照]ボイル-シャルルの法則
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
… 状態方程式の歴史は古く,17世紀の半ばごろまでさかのぼることができる。すなわち,イギリスの物理学者R.ボイルは,1662年,一定温度のもとで,一定量の気体の体積はその圧力に反比例すること(ボイルの法則)を明らかにした。それから1世紀ほどたって,フランスの物理学者J.シャルルは,1787年,一定圧力の場合,気体の体積は絶対温度に比例すること(シャルルの法則,またはゲイ・リュサックの法則という)を見いだした。…
… ボイルは57年ころO.vonゲーリケの真空実験を知り,助手のR.フックの製作した空気ポンプを用いてさまざまな実験を行い,《空気の弾力に関する自然学的新実験》(1660)を著した。空気の体積がその圧力に反比例するというボイルの法則は,その第2版(1662)において明らかにされた。ボイルの化学研究は1647年ころから始まっている。…
…一定量の気体の体積Vは圧力pに反比例し,絶対温度Tに比例するという法則。一定温度では気体の体積と圧力は反比例するというボイルの法則(ボイル=マリオットの法則ともいう)と,圧力一定のもとでは気体の体積は絶対温度に比例するというシャルルの法則(ゲイ・リュサックの法則ともいう)とを統合したもので,この法則によると,n(mol)の気体に対して,pV=nRTの関係が成り立つ(Rは気体定数)。この法則は,常温,常圧の気体に対してはよく成立するが,低温,高圧の場合にはこの法則からのずれが大きくなる。…
※「ボイルの法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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