ボルゲン(その他表記)Johan Borgen

改訂新版 世界大百科事典 「ボルゲン」の意味・わかりやすい解説

ボルゲン
Johan Borgen
生没年:1902-79

ノルウェーの小説家,劇作家。人間状況の実存的様相を描き,常に新しい様式を追求した。ピランデロ風の《我らの待つ間に》(1938)は,自己の存在証明を恐れる男を描く実験劇。《解放の日》(1963)は悪についての不条理劇である。小説《小公子》(1955)は母からの解放を願う少年を扱った傑作であり,《私》(1959)は自己確認のための罪を求める男の話である。また短編小説にも非凡な才能を発揮した。
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関連語 毛利

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボルゲン」の意味・わかりやすい解説

ボルゲン
ぼるげん
Johan Borgen
(1902―1979)

ノルウェーの小説家、劇作家。オスロの弁護士の子に生まれる。近代人の自我の分裂に焦点をあて、その原因を子供時代に根ざす潜在意識に求める心理小説を数多く発表。ハムスン、プルースト、ジョイスと同一線上にある作家。『小公子三部作』(1955~57)では、良家の子がやがては二重人格となり、ナチストとなる過程を描写。ほかにモダニズム小説『自我』(1959)、『赤い霧』(1967)などがある。

[山口卓文]

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