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ボーイト Boito, Arrigo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ボーイト
Boito, Arrigo

[生]1842.2.24. パドバ
[没]1918.6.10. ミラノ
イタリアの詩人,作曲家。本名 Enrico Giuseppe Giovanni Boito。ペンネーム Tabia Gorrio。ジュゼッペ・F.F.ベルディの『ファルスタッフ』Falstaff(1893),『オテロ』Otello(1887),アミルカーレ・ポンキエッリの『ジョコンダ』La gioconda(1876)などの台本作家として知られる。1856~61年にミラノの音楽学校で学び,奨学金を得てパリに行き,ベルディと親交を結び,彼のために台本を書いた。1868年ミラノ座初演の自作のオペラ『メフィストーフェレ』Mefistofeleは,1875年に改訂されてボローニャで再演された。

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世界大百科事典 第2版の解説

ボーイト【Arrigo Boito】

1842‐1918
イタリアの作曲家,台本作家。ミラノ音楽院に学んだ後ヨーロッパ各地を歴訪,ドイツ古典音楽やワーグナーの新しい美学と理念に共鳴,1968年ゲーテの《ファウスト》によって歌劇《メフィストフェレ》を作曲。一方,ゴリオTobia Gorrioの筆名でポンキエリの《ジョコンダ》の台本を書いた。続いてベルディに協力,《オテロ》《ファルスタッフ》の台本を書いた。【武石 英夫】

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世界大百科事典内のボーイトの言及

【スカピリアトゥーラ派】より

…そこで一方では社会的不正義を糾弾するリアルな作品を書きながら,もう一方ではボードレール,ネルバル,ポーらの影響のもとに,イタリアのロマン主義文学が見過ごしてきた悲惨なもの,怪奇なものへ文学的探究を進めていった。会話体を大胆に取り入れた絵画的詩を書いたプラーガや,幻想的な詩風のボーイト,幻想的小説を多く残したタルケッティIgino Ugo Tarchetti,特異な言語実験をしたドッシCarlo Dossiらがその代表的作家である。多様な傾向を示した同派の文学は,この後に興る自然主義文学,デカダンス文学,さらには未来派の文学運動にまで影響を与えた。…

【ファウスト】より

…日本初演は1919年ロシア歌劇団による。(d)ボーイトは自作のイタリア語台本による《メフィストフェレ》の題名でプロローグとエピローグをもつ4幕8場のオペラを作曲,1868年ミラノのスカラ座で初演。ワーグナー信奉者であったボーイトは,従来のイタリア歌劇の作劇法から脱却した壮大な劇的作品として構想したが,ゲーテの《ファウスト》を最も忠実にまんべんなく描き出そうとしたために長大なものとなり,75年短縮・改訂した。…

※「ボーイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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