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マグマオーシャン まぐまおーしゃん magma ocean

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知恵蔵の解説

マグマオーシャン

原始惑星物質が集積して惑星が形成された時に、惑星表面のほとんどが溶けた状態になって、マグマの海ができた様子。内部では、原始惑星物質からケイ酸塩や金属鉄が分離、核とマントルの成層構造ができたと考えられ、内惑星進化にとって重要な事件。マグマオーシャンからの脱ガスによって原始大気ができ、その水蒸気から原始海洋が誕生した。オーストラリアでの43億〜44億年前の年代をもつ鉱物粒子ジルコンの発見は、当時すでに花崗岩大陸地殻があったことを示唆し、その鉱物の酸素同位体比から、低温で水と相互作用した可能性も指摘されている。このことは、地球誕生後数億年続いたマグマオーシャンの時代に、一部大陸地殻があったことを示すのかもしれない。

(斎藤靖二 神奈川県立生命の星・地球博物館館長 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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デジタル大辞泉の解説

マグマ‐オーシャン(magma ocean)

地球・月・地球型惑星の形成初期に天体表面を覆ったとされる溶融状態のマグマ。天体の成層構造および原始大気の形成に寄与したと考えられる。地球では微惑星の衝突エネルギー温室効果によって表面温度が上がり、マグマオーシャンが形成され、のちに原始大気に含まれた水蒸気から原始海洋が誕生した。マグマの海。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
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百科事典マイペディアの解説

マグマオーシャン

地球や月の形成時期に月の表面をおおっていたとされる数百kmのマグマの海。はじめは月表面の岩石の分析値より推定された。地球のマグマオーシャンは地球形成初期に大気の保温効果などにより地球表面が溶けだしたものと考えられており,地球のマントル地殻などの層状構造や,地球の原始大気や海の形成に重要な役割を果たしたと考えられている。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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