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マッテイ Mattei, Enrico

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マッテイ
Mattei, Enrico

[生]1906.4.29. アックアラーニャ
[没]1962.10.27. バスカペ
イタリアの石油事業家。第2次世界大戦の前にミラノで化学会社を設立。戦中は北イタリアにおいてレジスタンスの指導者として活躍し,1945年キリスト教民主党の党員となった。戦後,国営石油会社アジップ Agipの清算を命じられたが,北イタリアのポー川流域で資源の探査を進め,天然ガス田の開発に成功した。1953年,イタリア第2の国家持株会社エニ Eniの設立に際して総裁に就任。イタリアの民族石油資本の指導者として,従来の慣例より産油国側に有利な条件を提示してエジプト,イランと石油資源開発の交渉を進めるなど国際石油資本に対抗し,またソビエト連邦からの石油輸入の道を開いた。自家用機での移動中,謎の墜落死を遂げた。

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世界大百科事典 第2版の解説

マッテイ【Enrico Mattei】

1906‐62
イタリアの実業家で,ENI(炭化水素公社)の初代総裁。警察官の子としてイタリア北部の小村に生まれ,小学校卒業後は仕事のかたわら夜学で会計学を学んだ。30歳で化学会社を設立したが,第2次大戦が始まると会社を追われ,レジスタンス運動挺身。戦後,国営会社AGIP(イタリア石油会社)の清算人となったが,清算命令を無視してポー川流域の天然ガスを探査・開発した。エネルギー産業の自立を唱え,1953年にAGIPを主体とした国家持株会社ENIの創設を実現した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マッテイ
まってい
Enrico Mattei
(1906―1962)

イタリアの実業家。国営持株会社「炭化水素公社」(エニ=ENI)初代総裁。イタリア北部の寒村に生まれ、自力向上のすえ30歳で化学会社を設立、第二次世界大戦中はレジスタンスの闘士として活躍した。こうした経験から民族意識が強く、戦後、ポー川流域の大ガス田発見を契機とする事業主体のあり方をめぐっては、民間資本だけでなく国際石油資本をも排除した公共事業とすることを主張し、1953年、かつて清算を命じられていた国策会社、AGIPを中心に、国家による持株会社、持株子会社、事業会社という三層よりなる公共企業体、エニを創設し、初代総裁に納まった。その後エネルギー産業の自立を目ざし、イラン石油採掘権の取得や当時のソ連石油の輸入など国際石油資本に公然と敵対する活動を続けながらエニの基礎を確立したが、62年10月、自家用機の墜落により謎(なぞ)の死を遂げた。[小林袈裟治]
『ヴォトー著、伊沢久昭訳『国際石油資本への挑戦者 マッティ』(1969・河出書房新社)』

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367日誕生日大事典の解説

マッテイ

生年月日:1906年4月29日
イタリアの実業家
1962年没

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世界大百科事典内のマッテイの言及

【ENI】より

…海外進出に積極的で,世界各地で石油・天然ガスの探鉱,開発,精製,販売や石油化学事業等を積極的に行っている。こうした積極的経営戦略をとりENI発展の基礎をつくったのが,有名なマッテイEnrico Mattei(1906‐62)である。なおENIが急成長できた背景には,ポー川流域の広大な地域の天然ガス探鉱・開発ならびに輸送に関する独占権を付与されたことがある。…

【ENI】より

…海外進出に積極的で,世界各地で石油・天然ガスの探鉱,開発,精製,販売や石油化学事業等を積極的に行っている。こうした積極的経営戦略をとりENI発展の基礎をつくったのが,有名なマッテイEnrico Mattei(1906‐62)である。なおENIが急成長できた背景には,ポー川流域の広大な地域の天然ガス探鉱・開発ならびに輸送に関する独占権を付与されたことがある。…

※「マッテイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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