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マデルノ Maderno, Carlo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マデルノ
Maderno, Carlo

[生]1556. カポラゴ
[没]1629.1.30. ローマ
イタリアの建築家。バロック建築の先駆者。ローマに出て伯父 D.フォンタナに師事し,1608~15年教皇パウルス5世の命を受けて,サン・ピエトロ大聖堂の身廊,玄関廊およびファサードを増築した。その他,17世紀のファサードの範となったサンタ・スザンナ聖堂のファサード (1597~1603) ,巨大なボールトで有名なサンタンドレア・デラ・バレ聖堂の指導 (24~29) ,パラッツォ・バルベリーニの設計 (28着工,死後 G.ベルニーニが完成) などを行なった。

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百科事典マイペディアの解説

マデルノ

イタリアの建築家。D.フォンタナのもとで修業後,ローマのサンタ・スザンナ教会のファサード制作(1595年―1603年)で名声を博した。のちポルタのあとを受けてサン・ピエトロ大聖堂の造営主任となり,中央会堂形式を改めて長堂を建築し,ファサードを完成(1607年―1617年)。

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世界大百科事典 第2版の解説

マデルノ【Carlo Maderno】

1556ころ‐1629
初期バロック時代のイタリアの建築家,技師。マデルナC.Madernaともいう。ルガノ湖畔カポラゴCapolago生れ。伯父の建築家D.フォンタナの工房で修業し,水路,橋梁の建設,大オベリスクの移設などローマの都市事業で彼の助手を務めたのち,サンタ・スザンナ教会の内装,ファサードを完成させ(1603),建築家としての地位を確立した。ビニョーラ,ポルタの影響を受けつつ,付柱,半円柱,双柱をより効果的に用いたこのファサードはローマ・バロック建築最初の作品とされる。

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世界大百科事典内のマデルノの言及

【バロック美術】より

…すなわち,静から動へ,有限の限り取られた空間から無限の広がりを感じさせる空間へ,盛期ルネサンスの古典的完結から,ゴシックまでを容認するような自由な思考へといった展開には,たしかにある脈絡があって,その過渡的な段階をも指摘できるのである。 建築におけるバロック的な傾向がいち早く現れたのは,言うまでもなくイタリアであり,この新しい傾向にはじめて明確な表現を与えたのは,C.マデルノである。彼がデザインしたローマのサンタ・スザンナ聖堂のファサード(1595‐1603)は,彫の深い構成に量感があふれ,中央部を強調したデザインに,16世紀末のマニエリスム建築に見られなかった統一感が達成されている。…

※「マデルノ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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