マルモンテル(その他表記)Marmontel, Jean François

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルモンテル」の意味・わかりやすい解説

マルモンテル
Marmontel, Jean François

[生]1723.7.11. ポールレゾルグ
[没]1799.12.31. サントーパンシュルガイオンヌ
フランス作家,批評家。ツールーズで一時聖職についたのち,パリに出てボルテール庇護を受け,数編の悲劇を発表,特に『アリストメーヌ』 Aristomène (1749) は大成功を収めた。『メルキュール・ド・フランス』誌に発表し,1761年に刊行された『教訓小話集』 Contes morauxも好評を博し,各国語に翻訳された。しかし,最大の業績は『百科全書』の文学に関する項目を多数執筆したことで,のちに『文学原理』 Éléments de littérature (87) と題してまとめられた。ほかに,死後出版回想録『父親の覚え書』 Mémoires d'un père (1804) がある。アカデミー・フランセーズ会員 (1763) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マルモンテル」の意味・わかりやすい解説

マルモンテル
まるもんてる
Jean-François Marmontel
(1723―1799)

フランスの作家。ボルテールの後を継いだ『百科全書』の文学関係の項目(1787年に『文学論』として出版)の執筆者。『メルキュール・ド・フランス』の編集者。悲劇、喜劇オペラ・コミック台本小説(『メルキュール』に掲載したものを1762年、89~92年に『道徳短編集』として出版)など多くの作品がある。百科全書派の人々が描かれている回想記もある。アカデミー会員(1763)。

[原 好男

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