マントル対流説(読み)マントルタイリュウセツ

デジタル大辞泉 「マントル対流説」の意味・読み・例文・類語

マントルたいりゅう‐せつ〔‐タイリウ‐〕【マントル対流説】

マントル内にきわめて緩やかな熱対流が存在し、これが地殻運動原動力になっているという説。1930年代に英国のA=ホームズらが造山運動海嶺海溝形成、大陸移動などを説明するために提唱。→プルームテクトニクス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「マントル対流説」の意味・読み・例文・類語

マントルたいりゅう‐せつ‥タイリウ‥【マントル対流説】

  1. 〘 名詞 〙 マントル内部物質対流が起こっているとする仮説。一九二八年頃造山運動や大陸移動説を説明するために考えられた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「マントル対流説」の意味・わかりやすい解説

マントル対流説【マントルたいりゅうせつ】

マントル熱対流説とも。地球のマントル内に熱対流が存在し,それが地殻運動のおもな原因をなすとする説。造山運動の原因を説明する収縮説に代わるものとして1930年代から現れていたが,本格的には1958年にオランダの地球物理学者ベニング・マイネスが地球上の種々の造構造作用をこの立場から総合的に論じたのに始まり,海洋底拡大説発展。さらにプレートテクトニクスプリュームテクトニクスが提唱されるようになった。
→関連項目収縮説

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android