ミツモトソウ(読み)みつもとそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミツモトソウ」の意味・わかりやすい解説

ミツモトソウ
みつもとそう
[学] Potentilla cryptotaeniae Maxim.

バラ科(APG分類:バラ科)の多年草。全体に有毛で、高さ30~70センチメートル。葉柄は茎の下部では長いが、上部では短い。葉は3出複葉、小葉は菱形(ひしがた)状楕円(だえん)形で先はとがる。7~9月、花茎の先に黄色で径約1センチメートルの5弁花を数個開く。果実痩果(そうか)。山地のやや湿った所に生え、北海道本州、九州、および朝鮮半島、中国、極東ロシアなどに分布する。名は、生育場所から、水源(みずもと)草の意味ではないかといわれる。

[鳴橋直弘 2020年1月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミツモトソウ」の意味・わかりやすい解説

ミツモトソウ
Potentilla cryptotaeniae

バラ科の多年草。北海道,本州,九州および朝鮮半島,中国北部,アムール川流域に分布し,山地,草原,藪などに生える。茎は高さ 50~70cmで直立し,開出毛がある。葉は3小葉から成り,両面に毛が散在する。7~9月に,径約 1cmの黄色花を多数総状花序につける。

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